そこは夢の世界! 華麗なウィーンの舞踏会

ウィーンフィルの舞踏会undefined1

この日社交界デビューを果たすデビュタントたち(Copyritht: Wiener Philharmoniker, Foto: Richard Schuster)

漆黒の燕尾服の男性にリードされて華麗にウィンナワルツを踊る、純白のドレスに身を包んだ可憐なデビュタントの女性たち(デビュタント:18~20歳で初めて正式に社交界デビューする、貴族や上流階級出身の人)。世界一有名なウィーン国立歌劇場(オペラ座)の舞踏会の様子は、誰しも一度はテレビや雑誌などで目にしたことがあるのでは。そう、ウィーンといえばハプスブルク宮廷文化から花開いた音楽の都であるだけでなく、舞踏会の本場でもあるのです!

舞踏会とは

舞踏会とは、17世紀から18世紀にかけてヨーロッパの宮廷で開催された、正式なダンスパーティのこと。こうした宮廷舞踏会は祭典や儀式の折には欠かせず、ハプスブルクの帝都であったウィーンでも、社交の場として貴族たちの間で親しまれていました。

ウィーンでは現在もその社交文化が連綿と受け継がれ、毎年舞踏会が開催されるに至っています。なかには旅行者でも参加できるものもあるので、ご紹介していきます。

舞踏会に参加するには……ドレスコードとパートナー

カフェオーナーの舞踏会、ペアダンス

ペアダンスを踊るデビュタントたち(Copyright 2013 KLUB DER WIENER KAFFEEHAUSBESITZER)

ウィーンの舞踏会は今なお王宮や学友協会など、非常に格式高い場で催されることが多く、また貴族文化の名残として、厳格なドレスコードが定められていることがほとんどです。詳しくはドレスコードの記事で別途紹介しますが、男性は燕尾服やタキシード、女性はボールガウンと呼ばれる舞踏会用ドレスやロング・イブニングドレスなどを着用して参加します。

こちらの社交のルールとして、舞踏会やパーティーといったオケージョンには、基本的に男女のペアで参加します。一人での参加も可能ですが、エスコートする、またはされるパートナーがいた方が、より舞踏会の醍醐味を味わえることでしょう。また旅行社などによっては、パートナーを有料で手配してくれる場合もあるようです。

舞踏会のチケット入手方法

まずは、自分の旅行日程や嗜好に合った舞踏会を見つけて、チケットを申し込みます(記事後半に主な舞踏会の一覧を紹介していますのでご参照ください)。チケットの入手方法は舞踏会によって異なりますが、ウィーン市内の指定されたチケットオフィスで直接購入したり、オンライン、E-mail、FAX、郵便などでも受け付けています。

チケットの販売は、オペラ座の舞踏会は開催日の約一年前から、ウィーン・フィルハーモニーの舞踏会は開催日の十日前からなど、開始時期はさまざま。ただし、最近はオフィシャルウェブサイトで気軽に入手できる舞踏会も増えて、より便利になりました。

ワルツを踊れなくても大丈夫!

舞踏会にはぜひ参加してみたいけれど、でも踊れない……と言う人でも心配は無用。ウィーンの舞踏会は基本的にはウィンナワルツを筆頭とするペアダンスを楽しむ場ですが、入場した後は社交に花を咲かせたり、ダンスに勤しむ紳士淑女を見て楽しんでいるだけでもOKです。でもどうしても舞踏会でワルツを踊りたい!という人は、事前に本場のダンス学校に通ってみるのも手。

Elmayer Tanzschule/エルマイヤー・ダンススクール(サイトは日本語)
1919年創立のウィーンの名門ダンス学校、エルマイヤー。日本語での問い合わせやレッスンも可。

舞踏会の開催時期

ル・グラン・バル

毎年、舞踏会シーズンの開幕を告げるル・グラン・バル(Copyright LE GRAND BAL der Wiener Hofburg)

ウィーンの舞踏会シーズンは例年1月~3月初旬の期間。12月31日の大晦日に大々的に催されるホーフブルク王宮のル・グラン・バルを皮切りに、毎年約450とも云われる数多の舞踏会が開催されます。今回はウィーン国立歌劇場(オペラ座)をはじめとする、名の知られた主な舞踏会を紹介していきます。

次はオペラ座の舞踏会の紹介です!