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選手生活引退後に、輝くスケーターたち(3ページ目)

2013-14シーズンを最後に競技生活を引退したフィギュアスケーターたちの、その後の活躍をご紹介します。

執筆者:長谷川 仁美

プロスケーターとして進化を見せている織田さん

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そして彼らは、スケーターとしても素晴らしい演技を見せています。

4月、そして6月から7月まで、日本全国で毎週のようにアイスショーが開催されてきました。そこで見せたプロスケーターたちの演技は、素晴らしいものでした。忙しい日々の中でもかなり頻繁に(できれば毎日)、スケートリンクに行ってトレーニングしていなければ、ああした演技は見せられないものです。

そのなかでも、織田さんのタンゴのプログラム『アディオス・ノニーノ』は、すべてが伸びやか。スケーティングもよく伸びるし、身体の動きものびのびとしています。「ああ、織田さんのスケートはこんな風に気持ちのいいものだった」と思い出させられるようなものです。

また、世界選手権を最後に引退したトマーシュ・ヴェルネル(チェコ、2007年ヨーロッパ選手権金メダリスト)も、もともとスムースだったスケートがさらに軽やかにスピーディになっています。

2人とも、いつどこで見ても素晴らしい。それは、演技後にスタンディングオベーションする人たちの数でもわかります。もともとスケーティングもジャンプも美しかった2人ですが、国の代表として世界の最高峰で戦うことが、いかに彼らの肩に重くのしかかっていたのかということを、引退後の彼らから知らされた気がします。

競技生活からの引退と聞くと、ともすれば寂しい気持ちになってしまいます。ですが、これまで以上の姿を見せてくれるスケーターたちから、私たちの方が、新しい世界という光を見せてもらっているのかもしれません。
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