毎日水やりするのは難しいけれど、休みの日にお手入れするなら気分転換にいいかも、という方も多いと思います。快適なインテリアとグリーンは切っても切れない関係にあります。従来のガーデニングよりも身近なグリーンアイテムを扱うインテリアショップも増えていますので、是非試してみる価値はあります。
今回は次の4つの飾り方のコツをご紹介します。
- 窓辺に吊るして飾る
- ガラスの中で育てる
- 水とグリーンを一緒に楽しむ
- 風合いのある鉢に、存在感のある観葉植物を組み合わせる
窓辺に吊るして飾る
窓辺に飾ると、葉裏から透き通る光がとてもきれいで、小さなグリーンでも存在感のある取り入れ方としておすすめです。朝の日差しが待ち遠しい窓辺を演出します。窓辺に植物を室内から吊るす「グリーンカーテン」
・「重さ」
窓辺にグリーンを吊るす際に一番気をつけたいのは「重さ」です。重すぎると水やりの時に高い所から取り外す事が大変になってしまうので、なるべく軽く仕立てる配慮が大切です。
軽くて、水やりをしても土がこぼれる心配のない“水苔”に植わっているものをおすすめします。水苔は乾燥した状態で売っているので、水を張ったプラスチック容器で戻して軽くしぼり、植物の根を包むようにして麻布でくるみます。そのまま吊るしてもいいですし、好みのワイヤーバスケットや籠、ネット等の軽い素材で出来た鉢カバーを選び、Sカンで吊るしても素敵なアクセントになるでしょう。
・吊るし方
天井や梁に金具を取り付けることが本来は望ましいです。ですがもっと手軽に楽しみたい場合、カーテンレールやピクチャーレールを利用することもアイテムの選び方次第では可能です。
右写真のような小さな花瓶にエアープランツ(土も水もなしに生育できる植物で、根がほとんど発達せず、空気中から水分をとりいれるのが特徴)や、水苔に多肉植物を植えたものをいれる程度でしたら、一般的なカーテンレールの場合、問題はないものが多いでしょう。
・お手入れ
観葉植物の水やりは、土が乾いていたら水をたっぷりとあげて吊るして余分な水をきります。バケツに古布や古新聞を詰めた物を下に設置しておくと水ハネ防止になり、掃除の手間が減ります。
また、エアープランツには様々な種類があり、2週間に1度霧吹きで湿らせる程度で、こまめなお手入れ要らずの個性的なグリーンです。右写真のエアープランツのように、ポンポンをつける等、一見植物らしからぬ飾り方もインテリアに変化をもたらします。
ガラスの中で植物を育てる
ガラスの中で植物を育てる手法は古くからあります。遠方の植物を運ぶために、密閉したガラスの中で湿度や水分をリサイクルする環境を整えた“テラリウム”や、冬の寒さから観葉植物を守るためのガラス製の小さな“温室”は、機能性から発展した手法ですが、愛好家も多くインテリアにも映えるため人気が出始めています。テラリウム、温室ともにほとんどの観葉植物が使えると思いますが、寄せ植えする際は性質の似たものを選んだほうがうまく育てられます。たとえば湿気を好むシダ類と、乾燥地帯でも育つ多肉植物は一緒にしないなど、もともとその植物が自生していた環境を想像するのも楽しみの一つです。
ガラスの中で植物を育てる「テラリウム」は、多肉植物で作るとお世話要らずに華やかに
ガラスの中で植物を栽培するので埃の心配もなく、水やりが少なくてすむ多肉植物で作れば、環境にもよりますが10日に1回程度の水やりでグリーンが楽しめます。軽くしぼった水苔をボール状に丸めてガラス容器に入れ、ピンセットで多肉植物をさしていくと、ほとんど手のかからないテラリウムを簡単に作る事ができます。
多肉植物の扱い方が詳しく載っている本として、下記の本がおすすめです。器の選び方等もセンスよくて参考になります。
・観葉植物や苔玉をガラスの中で育てる
風や乾燥に弱い観葉植物や、寒さに弱い植物の栽培にも向いているガラス製のミニ温室。右の写真のガラスのミニ温室はドイツ製で、寒い冬にも耐えられるように作られたアイテムです。苔玉を乾燥から守る為に使うと、水やりの間隔を少しあけることができます。
インテリアに合うテラリウムを自作するやり方や、ガラス内で育てるのに向いている観葉植物が載っているDIY参考書として、「デザインスポンジ」の本がおすすめです。
次のページでは、水とグリーン、風合いのある鉢での楽しみ方をご紹介します。