スマートフォン/スマートフォンの周辺機器

腕時計としても使える?Android Wear『LG G Watch』(2ページ目)

Android Wearを搭載したLG G Watchは、Androidを搭載したスマホやタブレットと連携して動作する腕時計型のウェアラブルデバイスです。粗っぽく言えば、Androidの通知を腕時計に表示するものです。これがどういった物で、何が出来るのか、また、タブレットと組合せることで、どのような使い勝手になるのか、二回に分けて迫ります。

傍島 康雄

執筆者:傍島 康雄

タブレットPCガイド

重さと大きさの比較、バッテリーの持ち

腕時計と言っても多種多様です。高級腕時計と比較するのはナンセンスなので、スマホとBluetoothで接続して、通知を受けられるカシオのG-SHOCK「GB-5600B-1JF」(以降、G-SHOCK)と比較していきます。ただ、これとの比較も5,000円程度の価格差(G Watchが22,900円、G-SHOCKが定価で18,000円)があるので、割り引いて見ないといけないところはあります。
LG G WatchとG-SHOCK

LG G WatchとG-SHOCK

まずは、重さの比較です。
G-SHOCKは58gで、着けていてもほとんど意識することはありません。これに、耐衝撃構造と20気圧防水機能があるので、ラフに扱っても壊れることはありません。一方のG Watchは、重そうに見えますが63gで、G-SHOCKと比較すると+4gの違いです。IP67対応で、防水・防塵仕様になっています。前面がタッチパネルなので、ラフな扱いはできませんが、縦方向に長いく腕の細い方が着けると、違和感を持つかもしれません。

次に、大きさです。
G Watchを単体で見ると大きく見えますが、38mm(W)×45mm(H)です。
G-SHOCKが42.8mm(W)× 48.9mm(H)なので、これと比較しても大きいワケではありません。

最後は、バッテリーの持ちです。
G Watchは、通知を受ける回数にも左右されますが、前の晩に充電しておけば丸一日は使えます。スマホと同じような感覚で充電すれば良いのですが、出張時は、充電用として専用クレードルを一緒に持っていく必要があるので面倒です。G-SHOCKのバッテリーは、二年は持ちます。これは、腕時計が源流なので、当然もしれませんが、随分差があります。

腕時計として魅力的なデザインか

G Watchは、質感が高く、組み立て精度が良いので、良い物を手にしている実感を持ちます。しかし、典型的なテック系ガジェットのデザインです。こうしたガジェットのダメな典型例として、前面にメーカーロゴを大きく入れて幻滅することがあります。G Watchはこれがなく、すっきりしていることが救いですが、エレガントと表現できるレベルではなく、宝飾品としての魅力に欠けています。

G-SHOCKは、初代のデザインを継承するタフネスデザインが魅力で、これが長く付き合える要因でもあります。G Watchは、こうした要素を欠いているので、好みのバンドに交換して、愛でる要素を付け加えて使い込むのが、長く付き合う秘訣になるのかもしれません。
ハンド幅が22mmなので、汎用品が使える

ハンド幅が22mmなので、汎用品が使える

気分で選べるフェイスデザイン

G Watchが搭載するAndroid Wearには、24種類のフェイスデザイン(時計として普段表示される画面)を搭載しており、その日の気分で好みのフェイスが選択できます。数多くあるので、お気に入りのフェイスをピックアップして、ご紹介します。
左上から、シンプル、Photos、Digital、Aurora、Pop

左上から、シンプル、Photos、Digital、Aurora、Pop

フェイスデザインは、Playストアでも配布されています。まだ、数はありませんが、好みの物をインストールして使うことができます。
Binary Watchのフェイス

Binary Watchのフェイス

たとえば、Binary Watch Faceは、スマホのアプリとも連携するように作られており、時計に表示されるドットの色をスマホ側で変更すると、時計にも反映される仕組みになっています。

Binary Watch Face - Google Play の Android アプリ

まとめ

G Watchを宝飾品として腕時計としてみると愛でる要素が少なく、魅力的に欠くのが正直な印象です。しかし、G Watchには、腕時計にはない新たな実用性を持っています。次回では、スマートウォッチとして一番大事なこの部分に迫ります。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます