鉄道/鉄道デビュー・開業情報

新フジサン特急、フジサンキャラ新顔総出演でデビュー(2ページ目)

富士急行線の大月~河口湖を往復する「フジサン特急」は、富士山の世界遺産登録以来、沿線への観光客増加で人気を博してきたが、昨年、車両の老朽化のため2編成のうち1編成が引退した。その後継車両8000系が2014年7月12日よりデビューすることになったので、詳細をレポートしよう。

野田 隆

野田 隆

鉄道 ガイド

名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。

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展望車両は魅力が一杯

サロン

1号車運転台背後にあるサロン


キッズ向け運転席

キッズ向け運転席

大月から富士山駅に向かう先頭車(1号車)は座席定員制の展望車両だ。初代車両のような前面展望はないけれど、大きな窓でハイデッカー構造なので、運転台を通しての見晴らしはよい。車内は、小田急時代とは若干変更され、観光列車にふさわしい内装に改められている。

そのひとつが、運転台のすぐ後ろに設けられたサロン席。ソファーが並び、くつろぎながら富士山の車窓を楽しめる。また、右手前方には、運転台のマスコン(本物ではない)が置かれ、キッズ運転席として、子供の遊び場として楽しめそうだ。
座席配置

グリーン車並みの座席配置


セミコンパートメント

1号車車端にあるセミコンパートメント

1号車の座席は、通路をはさんで2人掛けと1人掛けのシートが並ぶ。元々は小田急RSEのダブルデッカー階下席にあったシートを転用したものだ。ダブルデッカー車はすでに解体されてしまったそうだから、貴重な形見とも言える。

2号車寄りには、4人向い合わせの席(セミコンパートメント)が2つあり、大きな長テーブルもあるのでグループ客に好まれそうだ。
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