展望車両は魅力が一杯
大月から富士山駅に向かう先頭車(1号車)は座席定員制の展望車両だ。初代車両のような前面展望はないけれど、大きな窓でハイデッカー構造なので、運転台を通しての見晴らしはよい。車内は、小田急時代とは若干変更され、観光列車にふさわしい内装に改められている。
そのひとつが、運転台のすぐ後ろに設けられたサロン席。ソファーが並び、くつろぎながら富士山の車窓を楽しめる。また、右手前方には、運転台のマスコン(本物ではない)が置かれ、キッズ運転席として、子供の遊び場として楽しめそうだ。
1号車の座席は、通路をはさんで2人掛けと1人掛けのシートが並ぶ。元々は小田急RSEのダブルデッカー階下席にあったシートを転用したものだ。ダブルデッカー車はすでに解体されてしまったそうだから、貴重な形見とも言える。
2号車寄りには、4人向い合わせの席(セミコンパートメント)が2つあり、大きな長テーブルもあるのでグループ客に好まれそうだ。