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預貯金だけでお金を持つリスク!500円からの投資入門

「投資」というと、どんなイメージですか?ギャンブル、リスク、お金が減るというのが、よく返ってくる答えです。麻生財務大臣が「どこの国に880兆円ものお金を預貯金として眠らせている国がある?ふざけた話じゃないか」と嘆いたように、日本人の金融資産に占める預貯金の割合はおよそ5割。投資は人気がありませんが、預貯金にお金を預けておくリスクもあるのです。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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円だけで資産を持つということは?

円だけの資産は安心?いえ、リスクもあるのです。

円だけの資産は安心?いえ、リスクもあるのです。

あるガソリンスタンドのご主人が悩んでいました。

「4月から環境税も始まったし、原油高に円安も加わって仕入れ値が上がり、もうからないから商売をやめようかと思って」
「まさかご主人、ご自身の金融資産は円だけじゃないでしょうね」
「貯金だけですが」
「円安になるともうけが少なくなるお仕事なら、ドルの資産を持っておいたら、円安になった時に売上は下がっても自分の資産は、増えるのでリスクを減らせると思いますよ」
「そうか!どうして誰も教えてくれなかったんだろう」

4月に消費税増税の影響もあり、物価は前年同月比3.2%上昇しました。円安になった時、物価が上昇した時に困るのは、輸入雑貨店の店主やワイン屋さんだけではないはずです。あなたのお給料は、増えていますか?

投資とは?

投資のイメージは、ギャンブル、恐い、損をする・・・ですか?

投資のイメージは、ギャンブル、恐い、損をする・・・ですか?

投資にはリスクがあり、大事なお金が減ってしまうイメージがありますが、もとも とはイタリア語の「勇気を持って試みる」という前向きな言葉が語源となっています。投資用語のリスクとはリターンの振れ幅の事を言うので、損という意味ではありません。

昭和30年代だったら経済成長率は二桁、なにもしなくても給料は上がり、土地の値段もあがりました。当時は日本が高度経済成長の時代だったので投資をする必要がなかったのです。

ところが、失われた20年を経験し、少し経済に明るい日差しが見え始めた矢先にリーマン・ショックがあり、大震災がありました。人口も減り始め、土地の値段も今までのように上がりません。国の借金は1024兆円。1人当たり806万円の大きな借金です。(2013年度末、財務省)

新興国で暮らせば、昔の日本と同じように、給料は右肩上がりで資産も増えることもあるでしょう。かといって、明日から急にどこかの国に行き仕事を探して暮らすわけにはいきません。でも、新興国に投資をすれば、自分は日本にいながらにしてお金を「自分の代わりに」新興国に働きに出すことができます。

日本の都市銀行の普通預金の金利は2014年7月現在で0.02%です。今は物価上昇の方が、預金金利よりも上回っています。実質金利がマイナスになっているのは、2008年の原油高と1998年の消費税増税後に一瞬ありますが、1970年代のオイルショック以来。貯金だけして、円を大事に持っているということは、増えないお金を我慢強く持っている事になります。

将来は予測できません。投資をするということは、日本に住む自分のリスクを分散することとなのです。
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