製麺工程をご紹介
それでは、実際に麺を作る様子を、工程を追ってご紹介します。■粉を量る
まずは粉を計量します。基本は小麦粉(薄力粉・中力粉・強力粉)と水と塩、場合により卵など。付属のレシピブックを参考に、作りたい麺の種類に応じて、必要な粉類と液体を計量します。特に水分は、きちんと量らないと失敗します。というのも、トマトピューレを練り込んだ麺を作ろうとし、赤さが少し足りない……と思い、つい大さじ1杯のピューレを追加したところ、麺が整形されず失敗してしまいました。このようなことにならないためにも、水分量はキチンと守りましょう。
■混ぜる
量った粉をバスケットに投入し、電源を入れて「こね時間」を設定します。このこね時間によってコシの強さが変わります。基本設定は5分ですが、1分単位で8分まで4段階選べます。「開始」ボタンを押すと、バスケット内の回転棒が回転開始。フタにあるスリット部分から、水などの液体の材料をゆっくりそそぎ入れ、あとは待つだけ。バスケットの中では、粉類と水分が混ぜられていきます。
■こねる
バスケットの中を覗いていると、いわゆる手打ちの生地とは全く違い、粉と水分が一体化していないパラパラの状態で成型工程に突入します。これで大丈夫なのか?と心配になりますが、パラパラの状態だからこそ、回転棒の隙間に生地が上手く入り込んでいきます。実は、水加減を少し多くしてしまった時、生地は手打ちの生地と似た状態になりイイ感じ!と思っていたら、なんと生地がまとまってしまうと、回転棒の間に生地が上手く入らず、押し出し口にいかないことが判明。だからこそ、パラパラの状態で成型が始まるのだと納得した次第です。
■製麺
パラパラ状態の粉は、回転棒に運ばれて徐々に押し出し口に持っていかれます。そして、製麺キャップの部分に集まったところに、720kgの圧力をかけられ押し出されます。すると!!キャップから成型された状態の麺が、ニョロニョロと出てくるのです。これは何とも見ていて楽しい瞬間です。
バスケットに入れた粉は全てが麺にはなりません。回転棒は何度か反転を繰り返し、バスケット内には可能な限り生地が無くなる仕組みにはなっていますが、それでも回転棒の先の方や、製麺キャップの裏にはどうしても生地が残ります。1回につき、掌で握れる団子程度の大きさ分は生地が残ってしまいました。これをのして包丁で切って麺にすれば無駄はなくなりますが、面倒なのが正直なところ。何か簡単に活用できるアイディアレシピができることを期待してます!
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