SEO・SEMを学ぶ/SEO対策の基本

検索エンジンに誠実なSEO対策できていますか?

「検索エンジンに誠実なSEO対策」というテーマで、今までの検索エンジンの歴史やこれからの対策に気をつけるべきポイントについてご紹介します。

執筆者:大澤 まゆみ

昨日まで検索エンジンで上位表示されていたのに

検索エンジンに誠実なSEO対策

検索エンジンに誠実なSEO対策

ある日、ホームページの集客数がガクっと減少。慌てて検索してみると、今まで上位表示していた自分のホームページが検索エンジンに表示されていない。

こんな事があるわけないでしょう。とお思いの方も多いと思いますが、実際にこの数年の間に多く見られるようになりました。

検索エンジンに上位表示されなくなるということは、集客に検索エンジンが大きな比率を占めているホームページでは、成果に大きなダメージを受けてしまうという事です。

例えば検索エンジンから集客しているECサイトで、今まで集客できていたキーワードで検索エンジンから集客できなくなったら、売上が大幅に下がることになります。

なぜこのような事が起こるのでしょうか。

その要因の1つとして、「知らず知らずのうちに、検索エンジンに不誠実な行動をしてしまっていた」ということが挙げられます。今回は、「検索エンジンに誠実なSEO対策」というテーマで、今までの検索エンジンの歴史やこれからの対策に気をつけるべきポイントについてご紹介します。
 

検索エンジン上位表示の歴史

検索エンジンの上位表示の仕組みは、昔から徐々に変化をしてきました。

まず、検索エンジンそのものは1990年代からYahoo!を始め、様々なエンジンが開発されてきました。

この時代、インターネットが世の中に浸透しはじめると、ホームページの数も増え、検索エンジンになかなか表示されないということが起こり始めました。そのため、運営者は「どうしたら上位に出せるのか?」を考えるようになり、SEO(検索エンジン最適化)という考え方が生まれました。

当時は、検索エンジンの種類も様々でYahoo!をはじめとしたディレクトリ型検索エンジン、gooなどのロボット型検索エンジンなどがありました。

SEO対策としては、ディレクトリ型の場合には、その検索エンジンに有料でサイト登録をしたり、検索エンジンにヒットさせたいキーワードを多く入れるなど様々な小手先のテクニックを行うホームページが増えていきました。

そして、Googleの検索エンジン日本語版ができ、そこからはGoogleの検索エンジンのページランクという考え方として、被リンク(外部サイトからリンクされている状態)の数が注目されるようになりました。当時は、ホームページがリンクされる=良いホームページという考え方がありました。

この時代、被リンクの数を増やすために、お金を出してリンクを買ったり、自社にリンクをはるためのホームページが大量生産されたりと、検索エンジンの目を欺いて上位表示させるような、質の低いホームページが多く上位表示されているという状態になっていました。

その後、2010年に日本国内での大きなシェアを占めいていたYahoo!が検索エンジンのシステムにGoogleを採用。つまり、検索エンジン対策をするということは、Googleのエンジンに対策をすることと同義となりました。

そして、2011年。検索エンジンの上位表示の基準が大きく変わる出来事が。

Googleが質の低いホームページや、不誠実な目を欺くようなことをしているホームページを表示させないようにしようという動きを始めたのです。

それが、2011年のパンダアップデート。2012年のペンギンアップデートです。
 

パンダ・ペンギンアップデートってなに?

パンダアップデート、ペンギンアップデートとはどのようなものなのでしょうか?両者とも、Googleが行った検索エンジンの表示順位を決定するシステムの変更で、良質なコンテンツを上位表示させるための動きです。

■パンダアップデートとは

パンダアップデート

パンダアップデート

日本では2012年7月に行われ、品質の低いコンテンツの検索順位を下げるというものです。

具体的には、プログラムによって大量に自動生成されていたり、検索エンジン対策のためだけにつくられた意味のないコンテンツや、検索ワードのみが集まっている内容の薄いコンテンツ、他者がつくったコンテンツを無断でコピーしているコンテンツなどの、ユーザーにとって質が低いオリジナリティのないコンテンツの表示順位を下げるというものです。

ちなみに、パンダアップデートは今でも1か月に1回程度行われており、その都度質の低いコンテンツの順位が下がるようになっています。

■ペンギンアップデートとは

ペンギンアップデート

ペンギンアップデート

日本では、2012年4月に実施された対策で、検索エンジンを欺く対策(ブラックハットSEOと言います。)を行っているホームページの順位を下げるというものです。

具体的には、コンテンツの質が低くても検索エンジンに上位表示されるように、リンクプログラムや質の低いサイトから大量にリンクを貼っていたり、コンテンツに関係ないキーワードを過剰に埋め込んでいたりなどの施策を行っているコンテンツ、ホームページの表示順位を下げるというものです。

ブラックハットSEOを過度にやりすぎると、「ペナルティ」という大きな罰を受け、検索エンジンに一切表示されなくなるという事があります。

ペンギンアップデートで対象となったブラックハットSEOの内容は、2010年以前では主流として多くの企業やSEO会社が行ってきた対策であったために、知らず知らずのうちに、自分の会社のホームページがペナルティを受けてしまったという会社が今でも多く見られ、対応に追われています。

>>次ページではこれからの検索エンジン対策に大切なことをご紹介します。
 

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