リアルタイムHDR
HDR(ハイダイナミックレンジ合成)は、複数枚の写真を合成することにより、写真における明暗部分のつぶれを防ぐことができる機能です。現在のデジタルカメラでは、HDR機能搭載は一般的になってきており、さらにスマートフォンでも搭載している機種が多くなっています。このHDR機能をさらに進めて、GALAXY S5では、「リアルタイムHDR」機能が搭載されています。HDRは通常、複数枚の写真を合成する機能のため、撮影後に写真データに反映されるのですが、この「リアルタイムHDR」は撮影前にディスプレイにてHDR機能の確認ができるものなっています。
GALAXY S5にて、リアルタイムHDRを利用している例。逆光にて、撮影対象が黒くつぶれてしまう環境でも、リアルタイムHDRにより、撮影前でも、対象物が見えています。
4K動画録画機能
スマートフォンにおける動画機能の向上は目覚ましいものがあり、フルHDで綺麗な動画が撮れることが標準になりつつあります。さらに、機能を向上させた4K動画(3840×2160ピクセル)も各機種にて対応されるようになりました。4K撮影の利点としては、動画を再生時に一部を拡大しても、綺麗な動画として見れる点があります。動画ファイルサイズは大きくなりますが、綺麗な動画を保存しておきたいユーザーにとっては、必須の機能と思われます。オートフォーカス速度の高速化
スマートフォンのカメラ機能において、画素数が増えてレンズのF値が小さくなると、ボケのある写真の撮影が可能になります。しかし、被写体へのフォーカスに合わせるのが難しくなり、その調整に時間がかかってしまいます。このオートフォーカスについて、各社とも速度アップを図っており、手軽に写真を撮れる機能として重要になっています。特に、GALAXY S5は、オートフォーカス速度0.3秒と高速になっていて、従来よりとても使いやすいカメラとなっています。カメラアプリの進化
スマートフォンのカメラ機能は、リアルタイムHDR、4K動画、高速AFのようなハード的な機能の充実とともに、アプリによる機能追加も盛んに行われています。特にXperiaシリーズは、純正のカメラアプリに機能を後から追加できる仕組みを搭載して、機種発売後も追加できるようになっています。スマートフォンにおけるカメラの機能は、どんどん進化を続けています。カメラ機能だけでなく、ソーシャルネットワークとの親和性の高さより、撮影した写真を共有して、コミュニケーション手段としても有効になっています。スマートフォンおけるカメラ機能は、今後も重要なポイントとなるでしょう。