収入保障保険はだめな保険なのか
このように、課税されるということは、受け取る保険金が減ってしまうことを意味します。だから、この収入保障保険はだめかというと、そうではありません。インターネットで、収入保障保険を調べると批判的なコメントを見受けますが、あまり振り回されないことです。
確かにこの保険は前述した通り税金の負担が発生する場合が想定されます。しかしそれは、状況によって変わることをお伝えしました。
はたして、一家の大黒柱が亡くなった時の家族の未来を詳しい所得と課税状況まで克明に想定して計算することができるでしょうか。
また、年金で受け取ると課税されますが、一時金として一括で受け取ることも可能です。これなら所得税は回避できます。どうしても所得税を払いたくない場合はこの選択肢があります。
最後に2点、お勧めすべき点があります。
一つは、この商品は保険会社各社でかなりの数が販売されていて競争が激しい保険です。そのため、保険料も安くなっています。非喫煙者向けや健康体向けと言ったリスク細分型も用意されていて、有利な保険料で加入できる可能性も高くなっています。
これは他の商品に比べてかなり有利と言えます。私は課税されるデメリットを補って余りあるメリットだと考えます。
そして、なによりも、保険金を分割して受け取ることで一時金よりも多く受け取ることができることもデメリットを補う点と言えるでしょう。
そしてもうひとつ。
保険金を分割で受け取るということです。わかりきったことかもしれませんが、ひとは大金をつかむと計画に反して使ってしまう人が非常に多いそうです。
宝くじが当たると家庭が壊れるといわれます。保険金という大金を手にすると、金銭感覚が変わりあっという間に使ってしまう方が多いそうです。
このようなことからも、年金形式で毎月すこしづつ保険金を受け取るということは、本来の生命保険金の目的を果たすためにはとても大きな意味があると思うのは私だけでしょうか。