海外の五輪・世界選手権メダリストたちも引退
男子シングルでは、ブライアン・ジュベール(フランス)、トマーシュ・ヴェルネル(チェコ)、ヴィクトール・ファイファー(オーストリア)、マチェイ・チプルーハ(ポーランド)など。女子シングルでも、キム・ヨナ(韓国)、アメリー・ラコスト(カナダ)など。
ペアでは、チン・パン&ジャン・トン(中国)、ロビン・ゾルコヴィー(ドイツ。パートナーのアリョーナ・サフチェンコは別パートナーと新ペアを組んで競技続行)、アイスダンスでは、ナタリー・ペシャラ&ファビアン・ブルザ(フランス)などです。
このほかにも、私たちの見えないところで、静かに引退して行ったスケーターがたくさんいることでしょう。こうした報に接するたび、「ひとつの時代が終わるんだな」という感慨で胸がいっぱいになります。
数年前までは、国際大会の下位の選手たちだけでなく、全日本選手権に出てくるような選手についても、競技生活の続行や引退についての情報を得るのはとても困難だったため、10月下旬から始まる地方大会や小さな大会に常連選手の姿が見えないことで、「もしかしたら引退したのかな」と思ったり、「でももしかしたら怪我なのかもしれない」「コーチをしているから、選手としては引退したのかな」といった風に想像したりすることしかできず……。
選手本人がSNSなどで「引退を決めた」と発信してくれる現在は、状況を確認できるうえ、その選手の思いにも触れることができ、とてもありがたく感じます。