日本の財政不安に眠れなくなるのはナンセンス!
円の価値が無くなる?
そういった事を見聞きし、不安になる人々も多いことでしょう。
先日も初老の女性が、「日本は借金が多すぎて、近いうちに財政破綻すると聞いて眠れない日々が続いています。外貨や金にも投資したほうがいいと聞いたがそのほうがいいのでしょうか?」と相談がありました。
しかし、財政破綻を不安視して眠れない夜を過ごすよりは、だからこそどんな状況になっても生きていける術を身に付けるよう努めることが大事ではないかと感じます。外貨や金に投資するのもひとつの手段ですが、そもそも外貨や金を買うほどのお金が無い人はどうするのでしょう?もっと身近で家庭からできることはたくさんあります。
お金や家計を管理する事と同じように、どんな状況になっても大丈夫という「生きる力」を身に付ける方法をお伝えします。
家庭でできる日本財政破綻の備え
財政破綻と言っても、私達の「衣・食・住」といった生きる為に最低限必要な経済は回ります。時代によって形態や規模は変わりますが、歴史を見るといつの時代にも「衣・食・住」に関わることは重宝されます。つまり、最悪でも「衣・食・住」が自分で確保できる術を身に付けていれば、困ることはありません。
◆衣
裁縫や縫製の技術を持っていれば、リメイクなどで年齢や体型に合った衣類を準備することができます。基本的な裁縫セットはもちろん持つべきですし、男女問わず簡単な裁縫ができることは大切です。
◆食
戦時中や戦後の日本が貧しい時代を振り返るとわかりますが、一番強かったのは「農家」です。時代によっては、お金より米が重宝されることもあるんですね。食料を作ることができる術というのは、私達は生きるうえで一番重要な術ではないかと感じています。広い庭が無くとも、プランターや、貸し農園を利用し、種まきから草取り、収穫など、楽しく美味しく経験を積んでみましょう。更に、ガスや電気が無くても料理をする術も必要です。時には家族でキャンプに行き、火を起こし、料理をしてみてはいかがでしょうか?竹で器や箸を作ってみることも、今の時代では楽しみながら学べるレジャーとなります。
◆住
土地と住まいを作る術を持っていれば、材木や道具を使い住まいを確保することができます。今の時代、テントすら自分で組み立てられない人が多いのではないでしょうか?昔の人は、暑さ寒さをどのようにしのぎ、虫よけにはどう対策をとっていたのだろうと、調べたりするのもまた面白いのではないでしょうか?
◆コミュニケーション能力
私たちは一人では生きていけません。周囲の人々と助け合いながら生きていけるように、コミュニケーション能力はとても大切です。人間関係が豊かならば、自分で衣食住を準備できなくとも、誰かに助けてもらい手に入れることができますね。
このように「衣・食・住」を自分で準備する術と、豊かな人間関係を築くことは家庭でできる事で、「お金」が豊富になくてもできることです。外貨や金を買うより、基本的で大切な「生きる力」ではないかと思います。
外貨や金を買うという行動の根底には「日本を脱出する」ということがあります。外貨や金を資産に組み入れ、無事に日本を脱出できたとしても、外貨や金は使えば減り、いずれは無くなるものです。どこの国に住んだとしても、「衣食住と人間関係」は生きるうえで大切なことです。
お金や物は使えば無くなり、財政破綻や災害などで奪われることもあります。しかし、「衣食住と人間関係」に関するスキルというのは奪われることはありません。お金だけに頼らず、自分自身の生きる力を高めていきましょう。
家庭で伝えよう「生きる力」
衣食住に関わる事は、私は幼少期に祖母に教わりました。裁縫をする姿、畑で野菜を作る姿、蚊帳で寝る姿、大好きな祖母でしたのでいつも後ろをついて回り、そういう姿を見て学びました。親や祖父母は子や孫にこういったことを教えていくことも大切なことですね。
昔は衣食住を自分達で準備する事も、周りと助け合うことも当たり前でしたが、今では便利さが先走り、すっかり縁遠くなりました。改めて日々の生活にこういった事も取入れ、どんな状況になっても大丈夫という知恵や術を身に付けてほしいと感じます。
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