言い回しの微妙な違いが大きな変化をもたらす!
この実験で分かったのは、- グループBの子達の方が、圧倒的にオモチャ遊びの手を止め、手伝いをした
- グループAの子達は、実験前のお手伝い度と比較しても変化が見られなかった
そして、「お手伝いは、動詞でお願いするよりも、名詞でお願いした方が、圧倒的に子供達のやる気がアップする」と結論づけています。
「人格化」すると、それになりたくなる心理
上手にやる気をアップし、頼もしい助っ人に!
グループBの子達は、
お手伝いとは、
「助っ人になることだ」
「お手伝い屋さんになることだ」
「お助けマンになることだ」
のように、その行動を人格として捉える表現を耳にしました。
これにより、子供達の心になにが起こったのでしょうか?
この研究では、
と示唆しています。お手伝いができる人=ポジティブな人格の持ち主、として捉えたことで「自分もそうなりたい」「そうでありたい」という気持ちが芽生えやすくなった
対するグループAの子供達にとって、「手伝って!」や「お手伝いしてよ」は、ママから「○○しなさい」と一方的に言われている感覚があり、やる気アップにつながりにくいと言えます。
お手伝い以外にも活用すべし!
これは、お手伝い以外のことにも活用できそうですね。ママがお子さんに「○○して」と指示を出すとき、その○○を人格化することで、子供が「そうなりたい」と思う心理が働きやすくなるかもしれません。例えば、
「ひらがなを1日10個書きなさい」よりも、
「ひらがなを1日10個書けば、ひらがな博士になれるね」の方が、
子供ならずともモチベーションが上がる気がしますね。
「○○して欲しいな」「○○だったらいいな」と思ったら、ポジティブに人格化して子供に伝える、という新しい「子供のやる気アップ法」、ぜひトライしてみてください。