子育て/子育てに役立つ最新心理学

子供がお手伝いをしたくなるママの声かけの秘訣(2ページ目)

声のかけ方1つで、お子さんがやる気を出したり、失ったり……。そんな経験ありませんか? 言葉を習得中の子供達は、ママの言い回しにとっても敏感。この記事では、そんな子供達に響く声のかけ方をご紹介します。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

言い回しの微妙な違いが大きな変化をもたらす!

この実験で分かったのは、
  • グループBの子達の方が、圧倒的にオモチャ遊びの手を止め、手伝いをした
  • グループAの子達は、実験前のお手伝い度と比較しても変化が見られなかった
ということでした。

そして、「お手伝いは、動詞でお願いするよりも、名詞でお願いした方が、圧倒的に子供達のやる気がアップする」と結論づけています。


「人格化」すると、それになりたくなる心理

上手にやる気をアップし、頼もしい助っ人に!

上手にやる気をアップし、頼もしい助っ人に!

動詞、名詞というとちょっと分かりにくいので、具体的な活用法を交えながらくわしく解説していきます。

グループBの子達は、

お手伝いとは、
「助っ人になることだ」
「お手伝い屋さんになることだ」
「お助けマンになることだ」

のように、その行動を人格として捉える表現を耳にしました。

これにより、子供達の心になにが起こったのでしょうか?

この研究では、
お手伝いができる人=ポジティブな人格の持ち主、として捉えたことで「自分もそうなりたい」「そうでありたい」という気持ちが芽生えやすくなった
と示唆しています。

対するグループAの子供達にとって、「手伝って!」や「お手伝いしてよ」は、ママから「○○しなさい」と一方的に言われている感覚があり、やる気アップにつながりにくいと言えます。


お手伝い以外にも活用すべし!

これは、お手伝い以外のことにも活用できそうですね。ママがお子さんに「○○して」と指示を出すとき、その○○を人格化することで、子供が「そうなりたい」と思う心理が働きやすくなるかもしれません。

例えば、

「ひらがなを1日10個書きなさい」よりも、
「ひらがなを1日10個書けば、ひらがな博士になれるね」の方が、

子供ならずともモチベーションが上がる気がしますね。

「○○して欲しいな」「○○だったらいいな」と思ったら、ポジティブに人格化して子供に伝える、という新しい「子供のやる気アップ法」、ぜひトライしてみてください。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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