相手との境界線を越えるコミュニケーション

寝転ぶ男女

「密接距離」よりも内側まで自分をさらけ出すことは、女性にとっては勇気の居ること。好きだからこそ難しい場合も

キスにしても、セックスにしても、互いの境界線である「皮膚」を越えなければいけない。

アメリカの文化人類学者エドワード・ホールは、人と人が相対するときの距離感(エリア)を示すパーソナル・スペースを、4つに分類している。

密接距離(INTIMATE SPACE)0~45cm
個体距離(PERSONAL SPACE)45~120cm
社会距離(SOCIAL SPACE)120~350cm
公共距離(PUBLIC SPACE)350cm以上

満員電車がなぜ不快なのか、などという話で聞いたことのある人もいると思う。この「密接距離」は、親族や恋人だけ許せる範囲。でも、男女の仲になる、ということは「密接距離」よりも、さらに深く関わるということ。親よりも深く関わるということでもある。

肉体面だけではなく、精神面でもリンクしていると言えると思う。「自分」という枠組みの境界を越えて、互いに影響し合うことになる。

自分の体内に、相手の一部を「受け入れる側」である女性にとっては、実は、セックスは「体内の変化」を要する行為であり、とても勇気の要ること。つまり、境界線を越えてまで「ひとつになりたい」と思えるほど、相手のことを「好き」かどうか、ということが大きく影響するのではないだろうか。

だからこそ、恋人には「女の勇気と覚悟」を、少しでもわかろうとして、こちらの身体をいたわりつつ、やさしく愛して欲しいと、女子は思うのだ。たぶん。

さらに、男性よりも女性のほうが「感じるカラダ」になるためには、時間がかかるということがネックになっていると思う。次は、そのことについて触れたいと思う。(後編に続く)


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*いいセックスをするにはどうすればいいの?

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