雨対策に不安なデザインが多い
ここ2~3年気候変動のせいか集中豪雨や激しい雨が多い年が続いています。もともと日本は雨の多い国なので、その対策のある家づくりをしてきました。しかし近年はデザインが優先され、軒の出のない家であったり木造でも屋上があったりと、雨対策に不安なデザインも見受けられます。住宅を取りまくトラブルとしては雨漏りが大きな原因となっていることがわかっています。雨漏りトラブルから激しい雨にも勝てる家づくりを考えてみましょう。
不具合の相談件数が多いところはどこですか?
(公財)住宅リフォーム・紛争処理センターがまとめた2012年,2013年上半期の相談件数をみてみましょう。上の表を見ると、外壁と床に対しての相談件数が多いことがわかります。
間取りプランができたら平面図や立面図、さらに断面図をみて、降った雨がどのように流れていくかをチェックしてみて下さい。たとえばベランダに入った雨は雨といへと流れますが、そのベランダの勾配がゆるければ雨水はたまってしまいます。
万一ベランダに雨水がたまったら、何センチの高さになると室内に侵入するのでしょうか?また、建物周囲に緑が多いと、葉っぱなどが排水口に詰まり流れが悪くなるという話もよく耳にします。
図面だけで読み取ることは難しいと思いますが、わからないことや疑問に思うことは設計者に質問し、着工前に解決しておきましょう。