6月の株式市場の傾向
銘柄をご紹介する前に、6月の株式市場について振り返りましょう。5月末に全銘柄を購入し、6月末に売却した場合の成績は以下の通りです。【検証結果】
システムトレードの達人
勝率： 50.58 ％
勝ち数： 34,252 回
負け数： 33,468 回
引き分け数： 1,873 回
平均損益（円）： 3,791 円 平均損益（率）： 1.26 ％
平均利益（円）： 28,025 円 平均利益（率）： 9.34 ％
平均損失（円）： -20,798 円 平均損失（率）： -6.93 ％
合計損益（円）： 263,831,704 円 合計損益（率）： 87,944.03 ％
合計利益（円）： 959,915,000 円 合計利益（率）： 319,976.93 ％
合計損失（円）： -696,083,296 円 合計損失（率）： -232,032.90 ％
プロフィット・ファクター（総利益÷総損失）： 1.379
平均保持日数： 27.51 日
検証結果を見てみると、6月の株式市場は勝率が50.58 ％、1トレードあたりの損益額を示す平均損益もプラスとなっています。以上の結果から、6月は上昇相場になりやすい月と言えるでしょう。
6月に優れたパフォーマンスを示す銘柄とは
上昇する傾向がある6月の株式相場ですが、その中で、優れたパフォーマンスを残している銘柄がいくつかあります。そこで、今回ご紹介したい銘柄は、サカイ引越センター<9039>です。サカイ引越センターは、国内最大手の引っ越し業者です。以下では、同社の詳細についてご説明いたします。【事業内容】
同社は、引っ越し専業で国内さ大手企業です。引っ越し専業では、国内で唯一上場している企業です。近畿地方を地盤に、全国展開しています。
【営業力の高さによる1日2回転の効率経営】
同社を、株価水準が割安な好業績銘柄として注目したいと考えます。同社が好業績を継続している大きな要因は、「1日2回転の効率経営」でしょう。引っ越し業者は、1日に何回の引っ越し作業が行えるかで収益率が変化します。引越しシーズンの3月やお盆前後の8月は需要が多いことから、トラック１台で1日2、3回の引越しを行います。繁忙期以外のシーズンは、引越し自体が少ないことから、１日に２回以上の引越しは難しいと言われています。しかし、同社は、非繁忙期であっても、１日２回転の引越しを行い、収益性を維持しています。同社は、営業員へ人件費を投入して営業力を強化しています。営業力の強化によって、電話やインターネットで見積もり依頼を受けた場合の成約率が約90％と高い数値を誇っています。数多くの引越しを受注することで、１日当たりの引越しにかかる原価を安く抑えることができ、業績が拡大していると言えるでしょう。
【財務分析（ファンダメンタルズ）】
足元の業績を見てみると、通期決算では、売上高648億4300万円（前年比＋10.6％）、営業利益58億8700万円（同＋20.7％）、当期純利益30億200万円（同＋17.4％）と大幅な増収増益を達成し、過去最高益を更新しました。企業業績回復による法人向け需要が増加したことや、消費税増税前の駆け込み住宅需要によって、取扱件数が増加しました。今期見通しは、売上高685億2700万円（同＋5.7％）、営業利益61億2500万円（同＋4.0％）、当期純利益36億6900万円（同＋22.2％）を見込み、最高益を3期連続更新する見込みです。前期に引き続き、好調な企業業績を背景に法人需要が堅調に推移する可能性が高いでしょう。
【株価水準】
同社の株価水準を見てみると、PBRは約8.5倍と割安感を感じる水準です。また、配当利回りも2.1％と高いことを考慮すると、割安好業績銘柄として投資家の注目を集める期待が持てるでしょう。企業価値的には、4500円をつけてもおかしくはなく、当面は上昇トレンドが継続する可能性が高いと判断しました。
【システムトレード分析】
サカイ引越センターと6月の相性の良さを、システムトレードの観点からみるために、5月末に同社株式を購入し、6月末に売却した場合の検証を行いました。検証結果は以下のとおりです。
システムトレードの達人
勝率： 93.75 ％
勝ち数： 15 回
負け数： 1 回
引き分け数： 1 回
平均損益（円）： 8,696 円 平均損益（率）： 4.35 ％
平均利益（円）： 11,203 円 平均利益（率）： 5.60 ％
平均損失（円）： -20,224 円 平均損失（率）： -10.11 ％
合計損益（円）： 147,828 円 合計損益（率）： 73.92 ％
合計利益（円）： 168,052 円 合計利益（率）： 84.03 ％
合計損失（円）： -20,224 円 合計損失（率）： -10.11 ％
ＰＦ： 8.310
平均保持日数： 27.24 日
6月の株式市場は全銘柄の勝率が50.58 ％であるのに対して、サカイ引越センター<9039>の6月の勝率は93.75％です。この結果から、6月相場との相性が良いと判断できるでしょう。6月相場は、好業績割安銘柄として同社に注目してみてはいかがでしょうか。
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（このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。）
