マカオで4つのカジノを運営するラスベガスサンズ(LVS)が他社をごぼう抜き
まだマカオの市場規模がラスベガスよりも小さかった05年時点の各社売上高を見ると、資産規模で大きく上回ったシーザーズ・エンターテインメント(CZR)とMGMリゾーツ(MGM)の売上高が大きかったものでした。しかし04年のサンズ・マカオの開業を皮切りに、その後どんどんマカオで新規カジノが開設され、マカオで4つのカジノを運営するラスベガスサンズ(LVS)がごぼう抜きして行きました。マカオに進出できていないシーザーズ社の業績は横ばいです。
また、EBITDA利益率で30%を超えているのはラスベガスサンズ(LVS)とウィン・リゾーツ(WYNN)となります。
バランスシートで投資余力をチェック
資産規模では元々先行していたMGM、シーザーズの順位となり、ラスベガス社はようやくその規模に追いついてきたところです。規模ではなく、中身(資産、負債、純資産の割合)を比べると以下のようになります。基本的に多額の建設費用の要るカジノ企業は有利子負債を多く持つこととなります。最も自己資本の厚いのがメルコクラウン(MPEL)であり、その次がラスベガスサンズ(LVS)です。これら2社はまずまず健全と言えます。残りの企業はかなり負債比率が高く、シーザース社は累積損失拡大により大幅な債務超過となっています。仮にシーザーズ社が日本でライセンスを得たとしても、多額の事業投資にさらなる負債を増やすことは容易ではありません。同社も上場を果たしたことで増資による調達が可能ですが、その場合株価は大きく下がるはずです。
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