ドイツのワーホリビザって?
ドイツのワーキングホリデーは、就労日数の制限が2010年6月に廃止されたため、ビザの期限内で有効に働くことができるようになりました。ただ、ドイツでは何らかの技術(IT、調理、美容等)を保有するか、語学がビジネスシーンでも使えるレベルでなければ、なかなか仕事をみつけられないのが実状です。渡航予定の方はそのことを認識し、今後の計画を立てることが肝心です。
住みやすいと人気のデュッセルドルフ
ワーキングホリデー渡航者の滞在する街としては、デュッセルドルフ、フランクフルト、ミュンヘン、ベルリンが好まれているようです。デュッセルドルフには、金融機関をはじめとして多くの日本企業が拠点を置いていることから、邦人約6000名が在住していてコミュニティが形成されています。そのため、日系企業での事務職、日本食レストラン(ホール・厨房)、駐在員家庭でのベビーシッターなどの仕事を見つけることができます。
ドイツ観光(イメージ)
観光関連の仕事は南ドイツへ
フランクフルト、ベルリンは日系企業も多いのですが、デュッセルドルフほど日本人が暮らしていないことから、その周辺の仕事もやや少なめです。デュッセルドルフも同様ですが、事務系の仕事は語学力を要求される場合が多く、語学力をこれから身につけたいという人向けの仕事となると、観光地であるミュンヘンの方が見つけやすいようです。
特に夏場になると、南ドイツを中心に観光客向けの仕事が増えるのですが、ドイツ人の大学生も仕事に精を出す時期なので、競争相手も多くなります。積極的、かつ早めの行動を心がけましょう。
ドイツで体験できる主な仕事
家事手伝い(主に在留邦人の家庭)ベビーシッター(主に在留邦人の家庭)
ヘルパー(要介護または看護資格)
調理師、調理補助
イベントアシスタント
カラオケラウンジ
美容関連
一般事務・電話対応(要語学力)
販売スタッフ
月収・時給の目安
「アルバイト」(Arbeit)は実はドイツ語。ただ、ドイツ語の「アルバイト」は(本職の)「仕事・労働」を指し、日本語の意味する「アルバイト」は、「Job(ジョブ)」もしくは「Minijob(ミニジョブ)」と表現されます。この「ミニジョブ」は月収にして450ユーロ以下の仕事で、この金額までは働き手(被雇用者)に税金等がかからず、申告も不要です。稼いだ額面がそのまま手取り額になります。
そのため、ワーキングホリデーで働く場合、この金額が月収の目安になります(2014年5月現在:1ユーロ=約140円)。
時給の目安としては、カフェの店員で5~7ユーロ(+チップ)、家庭教師やIT技術関連だと10~20ユーロ位が基準です。
仕事を募集しているサイト
次のようなサイトでドイツでの仕事を募集しています。ドイツにワーキングホリデーで渡航することを考えている方は渡航前から現地ではどのような仕事があるのか、時給の目安や、応募の要件などをチェックしてみるといいでしょう。
・MixBドイツ掲示板(生活情報・仕事情報)
・在日ドイツ商工会議所(求人情報等)
・デュッセルドルフネット(生活情報)
・ベルリンなんでも広場(掲示板)
・ドイツ発 ライフスタイルガイド(ドイツ文化センター)
実際の募集を見ると、ドイツ語と英語はどちらが重要なのか、さらには、語学の習熟度による体験できる仕事の幅も確認できるはずです。
仕事探しは最終的には「運」次第のような所もありますが、渡航前に自分がドイツで何をしたいのかを考え、今準備すべきものが見出せれば「運」を強く手繰り寄せることができるかもしれません。日本に居ながらにできることがあれば、是非進めておくべきかと思います。