周辺機器ブランド「docomo select」を新たに展開
NTTドコモはVoLTEの他にも、新しい施策を打ち出しています。1つは、スマートフォンの周辺機器を扱うブランド「docomo select」です。最近注目を集めているウェアラブルデバイスや、ヘルスケア、オーディオ、そしてスマートフォンケースなど、13カテゴリーの商品を提供し、開始当初は300商品、6月末時点では500商品を用意するとしています。docomo selectの中でも注目される商品の1つが「ムーヴバンド2」です。これは手首に付けることで、日頃の歩数や移動距離などをスマートフォン経由でクラウド上に蓄積し、健康管理に役立てるウェアラブルデバイス。前機種のムーヴバンド1と比べ、電池の持ちが改善されたほか、17グラムの軽量化を実現しています。
そしてもう1つは「TV BOX」です。これは、Wi-Fi経由でスマートフォンと接続し、ワンセグやフルセグ、NOTTVなどが視聴できるもの。スマートフォンの外部バッテリーとしても利用できるほか、SIMカードの挿入もでき、月額500円の「デバイスプラス500」と「spモード」を契約すればWi-Fiルーターとしての活用も可能となっています。さらにテレビなどとHDMIケーブルで接続すればAndroidデバイスとしても利用も可能で、「dビデオ」などのサービスが大画面で利用できるようになるなど、非常にユニークなデバイスといえるでしょう。
サービス面でも、「dマーケット」に関する発表がいくつかなされています。1つは月額400円で雑誌読み放題の新サービス「dマガジン」。ファッションからビジネス、芸能など14ジャンル・70以上の雑誌が読み放題となるほか、特定のキーワードに関する記事を、雑誌を横断してチェックすることも可能です。
他にもdマーケットに関しては、「dアニメストア」での高速ダウンロード対応や、「dビデオ」でのHD画質コンテンツの提供などが発表されています。
ネットワークに関しては、LTEの基地局を2013年度末の1.7倍となる95300局に、100Mbps以上の高速通信に対応した基地局を、やはり2013年度末の10倍となる40000局にまで大幅に拡大。LTEネットワークの基盤を拡大するのに加え、2014年度中にはLTE-Advancedを導入し、下り最大224Mbpsの通信速度を実現するサービスを開始するなどの強化策を発表しています。
次は、NTTドコモの新機種について説明します。