自分らしくお金を使うためには
GWに「アナと雪の女王」を子ども達と見てきました。早いうちにネットで予約していたので無事観る事ができましたが、GWとあり、大混雑!チケットも数日前から完売しており満席御礼!興業収入も150億円突破したようで、すごい人気です。「アナと雪の女王」は予告版から何かジーンと感じるものがあり、絶対に観たい映画でした。ワクワクしながら観てましたが、やはりエルサが雪山に逃げ込み、氷の城を築き、“雪の女王”となり、全面に「自分らしさ」を開放したシーンは号泣しました。
この映画の特徴は「自分らしさをいかに表現するか?」というところにあると感じます。
あなたの「自分らしさ」とは?
子どもの頃は「自分らしさ」を存分に表現しているものです。個性とも呼ばれますが、自分の好きな事に没頭し、親はそんな子どもを微笑ましく見ていたものです。それが成長とともに、「世間や常識」といった言葉で自分らしさをどんどん抑えて、気付けば「自分らしさ」が何なのかさえ忘れてしまっている大人は少なくありません。とても残念なことです。今一度、「自分らしさ」が何なのか思いだしてください。自分らしさや大好きな事を見付けるにの「子どもの頃どんな事が好きだったか?」と子どもの頃を思い出すことでヒントを得る事は多いですので、子どもの頃を思い出してみましょう。また、自分の得意な事や、やっていて夢中になる事も「自分らしさ」を見付けるヒントになります。
あなたは「自分らしさ」を表現できていますか?
「自分らしさ」を表現したくても「世間や常識」といった言葉に押し殺してしまう自分がいませんか?また、「お金が無い」ということを理由に夢をあきらめてしまったり、大好きな事をやらない人生になっていたりしませんか?しかし、自分の人生は「世間や常識」の為にあるわけではありません。人がどう思うか?ではなく、自分らしく生きるにはどうすれば良いか?と自分自身にフォーカスし物事を考えてみましょう。
お金は自分らしく生きる為のひとつの道具です。家計をやりくりしたり、マネープランを立てることは自分らしく生きる為のひとつの手段なのです。
「自分らしさ」を表現するお金のポイントその1
家族や社会の役に立つように表現する
大人になり仕事や家族を持つと「自分らしさ」を全面に出すことが、家族や会社に迷惑になるのではないかとマイナスにさえ感じる事があります。これこそが「アナと雪の女王」のエルサで、「触れるモノを凍らせる」といった特別な力で妹のアナを危険な目に合わせてしまい、それ以来ひたすら感情や自分らしさを殺していました。大切なのは、自分らしさの表現の仕方でもあります。自分自身が良い気分になり、かつ家族や社会の役に立つようになればとても素晴らしいですね。自分の得意な事や良い点は必ず誰かの役に立ち、反対に自分の欠点や足りない部分を補う何かは見つかるモノです。まるでジクゾーパズルのようですが、そう気付けばあなたの「自分らしさ」も必ず世の中の役に立ちます。
簡単な言葉でいえば「近江商人の三方よし」の精神を見習うといいですね。ビジネスの世界では「売り手・買い手・社会」、身近なところでいえば「自分・家族・社会」の三方を常に意識すれば良い表現の仕方が見付かります。
「自分らしさ」を表現するお金のポイントその2
バランス感覚を養う
自分らしさを大切にすることと「自己中心的な生き方」とは紙一重です。だからこそ、「家計とのバランスを取る」「理性と感情のバランスを取る」といったバランス感覚が大切になります。バランスが崩れるとお金や健康、人間関係に歪みが出るのですぐに気付くことができます。最初からこのバランス感覚が上手に取れるものではありませんから、少しずつ「自分らしさ」を出しながら調整していくといいですね。ただ、自分らしく生きているとしても、趣味の世界に没頭し、家族や社会の役に立っていないと感じる場合はどうしたらいいのでしょうか?自分らしさを開放し笑顔で悔いのない人生を送ってもらえることは、家族にとっても嬉しいことです。家計や家族との時間といったバランスを取りながら、自分一人の世界から一歩踏み出し、その趣味を世の中にどう役立たせるか?とアウトプットさせることができると必ず良い方向に進みます。
お金の問題はきっかけにすぎない
私のところにFP相談に来るお客様は「お金」について困っていたり、悩んだりしている方がほとんどですが、よくよく話をお聞きし、家計を分析していくと、本当の問題は夫婦関係や人間関係にある場合や、自分らしく生きることができずジレンマを抱えモヤモヤし結果的に「お金」や「家計」に悪影響が出ているというパターンを多く見かけます。家計を整え、ライフプランやどう生きたいのかと自己や家族と向き合ってもらうことで、本来の問題に気付き、初めて改善することができます。
お金の事はきっかけにしかすぎず、本来は自分がどう生きたいのか、何をしたいのか気付き、そこに向かって人生を進めることができるように「お金」の面でサポートするのがFPの役割だとも思っています。
つまるところ、お金と向き合うことは結果的に自分の人生と向き合うことになるんですね。
自分らしく生きることができない事ほど、窮屈な人生は無いと「アナと雪の女王」は教えてくれました。自分らしく生きる為にもライフプランやお金・家計といったことを改めて考えてみると更に素晴らしい人生が始まりますよ!