お金をツールではなくルールだと勘違いしていませんか?

幸せなお金持ちになる方法をお金の女神が伝授!

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――第1回目のインタビュー『日本人はなぜ「お金年齢」が低いのか』で“日本人は、お金年齢が低い”と指摘されていらっしゃいました。お金の勉強をするには、何から始めるべきですか?

マダム・ホー
 お金の勉強というと、ファンドやFXなどを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、そういった小手先のものではなく、もっと根本的なお金に対する価値観を学ぶことです。それによって、お金に振り回されない考え方が養われていきます。

――どうすれば、お金に振り回されずにいられるのでしょうか。

マダム・ホー 
 最も大切なのは、「お金はツールであって、ルールではない」ということ。お金というものは、私たちの人生を豊かにする“道具”に過ぎません。一方、ルールは皆さんの人生を支配するものです。だから、お金に支配されるのではなく、道具であるお金をみなさん自身がルールを決めて上手に使い、自分の人生を豊かなものにするということなんです。お金に振り回されている人は、お金をルールだと勘違いしていますが、それは間違いです。

――お金の使い方にルールを決めたり、“貯めてどうしたいか”という目的を持つことは大切ですね。それは、お金がないときでも、持っておくほうがいいのですか?

マダム・ホー  もちろんです。それが人生哲学になります。阪急グループの創業者、小林一三さんは、「金がないから何もしないという人は、金があっても何もしない」という言葉を残していますが、まさしくこれに尽きると思うんです。「お金があったら寄付しますよ」という人ほど、いざお金ができても、なかなか寄付をしない。“時間”も同じです。「時間があれば~」が口癖になっている人は、少し振り返ってみてくださいね。

“時間”も“お金”も、本来その気になれば、自分で作り出せるものです。日本の場合、ほとんどが会社員なのでその辺りの感覚を持つのはなかなか難しいかもしれませんが、時間もお金も工夫と努力で生み出せる。コントロール可能なものだということを忘れずにいて欲しいですね。

「お金を回す」もっとも身近な方法とは?

――増税や物価の上昇が続き、財布の紐を締める傾向が強まっています。

マダム・ホー  みなさん、「できないこと」ばかりに気が向いているように見えます。前回、「最初に心ありき」というお話をしましたが、できないことを見るのか、出来ることに目を向けるか、気持ちの持ちかた次第。気持ちを切り替えて“マインドセット”することで、新しいアイディアも湧いてくるはずです。でも、仮に消費税が10%になっても、世界からみたら、そこまで高いわけではありませんよね。ご存知のとおり、ヨーロッパは20%がスタンダードですし、シンガポールだって7%。見方を変えれば、国民から広く浅く徴収して国のために使う。それが経済の活性化になって自分の暮らしを支えているわけです。金は天下の回りものといいますが、お金は回さないとダメ。貯め込むだけではなく、稼いで使って回してこそ、意味があるんです。

――過度な節約など、目先の損得にとらわれすぎに、俯瞰で物事を見る必要があるのですね。

マダム・ホー そうなんです。お金のない人がなぜ貧乏から抜け出せないのか。それは、“自分だけは楽をして、損はしたくない”という志向が強いからだと思うんです。人間は本来平等で、同じ才能とチャンスを与えられているはず。なのに、“楽したい、損したくない”と思ったら、もうそこでエネルギーが止まってしまいます。

ハングリー精神を失った日本人

――今、日本人は、“元気がない”とか“自信を失っている”などと言われます。アメリカ在住のマダム・ホーさんには、どのように映っていますか?

マダム・ホー
  なぜ今、日本人が元気をなくしているのか。それは、ハングリー精神を失ってしまったからだと思うんですね。少し厳しい意見ですが、海外から見ていると、日本人は駄々っ子の子供のように見えてしまいます。国や他人にしてもらうことを期待するのではなく、国や他人のために自分は何を貢献できるかというビジョンを持てば、必然的に自信ややる気がでてきますよ。

2005年に、故スティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業式のスピーチで、「ハングリーであれ。そして愚か者(馬鹿)であれ」と言いました。日本の人は今、あまりにも“頭でっかち”になりすぎていると思うんです。行動を起こす前に、常識にとらわれたり、頭のなかで考えてばかりで動かない。でも、バカバカしいような夢を追いかける情熱こそ、今の日本人には一番必要だと思います。そもそも日本人ほど、真面目で勤勉な国民はいません。おまけにバカ正直ときている。これは、ビジネスで成功するためにはすごく大事なんですね。

ウォーレン・バフェットさんも、頭が良いこと、勤勉であること、そしてバカ正直の3つが成功の要素だと言っています。日本人は、これをすべて兼ね備えている素晴らしい国民なのに、それを活かせていない。海外から見ている日本人として、これほどもどかしいことはありません。日本の識字率はほぼ100%で、これは世界でも驚異的なのに、お金のIQ だけが致命的に低い。日本人のお金年齢をどうにかして上げていきたいというのが、私の今のテーマでもありますね。

★インタビュー第3回目は米国に単身渡米し、ミリオネアになるまでのマダムホーさんの成功ストーリーを伺います

マダム・ホーさんプロフィール
インターナショナルスクールを経て、16歳で単身アメリカ留学。名門南カリフォルニア大学(USC)とUCLAの両大学院修了。父の介護で失業したのがきっかけでビジネスの世界に入り、コーラも買えない貧乏時代から29歳で最初の1億を作る。著述活動を通じて日本人のお金のIQを上げ、日本人ミリオネアを輩出することに生きがいを感じている。2008年にだした「世界一愚かなお金持ち、日本人」は8万部のベストセラー。その後7か国で出版。現在は母校USCの顧問をつとめ、昨年は才能ある若者を支援するために奨学金を作った。「お金の女神」としてメディアでも人気を集める。毎日2回、ツイッターで幸せなお金持ちになるハピネスメッセージを配信中。www.twitter.com/madamho 公式サイトmadamho.com

取材・文/西尾英子

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