介護福祉士/介護福祉士試験について

第26回試験 合格率UPのポイント2「コミュニケーション」(2ページ目)

前回に引き続き、第26回介護福祉士試験の復習です。今回は、合格した人、現在現場で働いている人にもぜひ読んでいただきたい内容です。

小山 朝子

執筆者:小山 朝子

介護福祉士ガイド


ここで再度「介護福祉士試験に向けて2」のページを開いてみてください。

介護サービスの利用者とコミュニケーションをとるうえで重要なのが、相手が感じていることを、自分自身も同じように感じたり理解しようとする「共感」と書いています。

上記1から5の対応で一番Bさんに「共感」している受け答えはどれかを考えればよいわけです。

消去法でいくと、2、3、5は「共感」というより、「拒否」や「命令」といった表現のほうがぴったりくるような対応ですね。

となると、1、4が残るわけですが、「自分も同じように感じたり」という共感の意味からから考えると、1の疑問形よりも4の対応のほうが「共感」しているといえそうです。

一方、現場では…

このようにテスト問題として冷静に考えると4の対応が望ましいと理解できるのですが、果たして実際の現場ではこのような対応が行われているのでしょうか。

003

利用者に背を向けたまま受け答えをしていませんか?

首を縦に振りたいところですが、現場では2の「後からゆっくり聞きますね」といった受け答えをしているのを、残念ながら目にする機会が少なからずあります。

わかっていてもついこのような受け答えをしてしまうのは、業務の「忙しさ」や「慣れ」が背景にあるのかもしれません。

既に介護福祉士として現場でバリバリ働いているみなさんには、どうか試験に合格したときの初々しい気持ちを忘れずに、利用者さんに「共感」し続けてほしい。この問題を読みながらそう感じました。

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