日本の祭り/日本全国のおすすめお祭り

5月に行きたい日本各地の名物祭り 3選(2ページ目)

5月に行われる全国各地の祭りを、お祭り評論家山本哲也が独断で選びました。今回は、そのなかから開催日順に、石川の「青柏祭」、京都の「葵祭」、そして東京の「三社祭」の3つの祭りをご紹介します。

山本 哲也

執筆者:山本 哲也

日本の祭りガイド

葵祭(あおいまつり)(京都府京都市)

葵祭

               新緑の中を進む葵祭の行列


祇園祭、時代祭と並ぶ「京都三大祭」の一つとされています。かつては単に「まつり」といえば、この葵祭のことを指す時代もありました。祭りの歴史はとても古く、西暦567年に欽明天皇が命じて旧暦の4月に祭礼を行い、馬で駆競(かけくらべ)を行ったところ、風雨がおさまり五穀豊穣になったのが葵祭の始まりとされています。

我々が一般的に見ることのできる葵祭の行事は、大きく分けてふたつに分かれます。ひとつは、馬のかけくらべに関する神事。下鴨神社の流鏑馬(やぶさめ)神事や、上賀茂神社の競馬会神事(くらべうまえじんじ)といった行事がいくつもあります。

そしてもうひとつは、天皇の使いである「勅使」の行列。一般的に葵祭として知られる、現在では5月15日に行われる一連の行事で、京都御所から下鴨神社を経由して上賀茂神社までおよそ8キロの道のりを、平安絵巻を思わせる優雅な行列が巡行されます(「路頭の儀(ろとうのぎ)」)。

そして、下鴨神社・上賀茂神社それぞれの神社に行列が到着すると「社頭の儀(しゃとうのぎ)」が行われ、勅使が神前で御祭文を奏上し、舞の奉納などがなされます。

大まかな行列のコースと通過予定時刻は、京都御所出発(午前10:30) → 下鴨神社到着(11:40)・社頭の儀・神社出発(14:20) → 上賀茂神社到着(15:30)・社頭の儀。先頭から最後尾まで行列は長さは、およそ1時間弱。旅行の予定を立てるとき、参考にしてください。詳しくは、京都市観光協会のサイト(以下のURL)をチェックしてみてください。

「路頭の儀」は、沿道にて無料で見ることもできますが、ゆっくり見たい方は有料観覧席の予約をおすすめします。「社頭の儀」については、それぞれの神社にて拝観の受付を行っています(有料・約5000円)。

■葵祭
開催期日:毎年5月15日(毎年同日)
別途、5月1~5日(毎年同日)にかけて、流鏑馬神事・斎王代禊の儀(さいおうだいみそぎのぎ)・賀茂競馬(かもくらべうま)などが開催
会場:京都御所~下鴨神社~上賀茂神社
アクセス:
地下鉄烏丸線 丸太町駅下車(京都御所)
京阪鴨東線 出町柳駅下車(下鴨神社)
地下鉄烏丸線 北大路駅下車→市バス北3号 御薗口町下車(上賀茂神社)
電話:075-752-7070(京都市観光協会)
URL:http://www.kyokanko.or.jp/aoi/
写真提供:京都フリー写真素材

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