ただ、香港は707万人が暮らす巨大都市であり、様々な仕事があるため、ワーキングホリデーで渡航した本人にやる気があり、自身のスキルと照らし合わせて仕事の選好みさえしなければ、何らかの仕事は見つけられるものと思われます。
ビルが林立する香港の街並み
広東語よりも英語重視
仕事を探す場合は、オフィスでの仕事に限って言えば、広東語よりも普通語、普通語よりも英語に堪能な方のほうが仕事を見付けやすいと言えます。もちろん、普通語と英語の両方ができるとさらに有利になります。香港での仕事というと、広東語や普通語ができないと、と思われるかもしれませんが、ビジネスの場での基本は英語であるため、面接時には英語力やPCスキルがむしろ重視されています。
ワーキングホリデーで香港に行こうという方の多くは、これから言葉を身に付けようとしている方だと思います。
こうした実情を踏まえ事前の準備や、渡航後のプランを組み立ててください。
日中関係の影響
このところの日中関係の影響から、香港でも日本人観光客が減少し、少なからず影響を受けていて、観光関連産業で日本語と英語ができる人の募集が減っています。そうした見方がある反面、邦人観光客は年間120万人にも上りますし、香港には約13,000人の日本人が生活しているなど、他のワーキングホリデー協定国との比較では、仕事を探すうえでの条件は恵まれていると考えることもできます。
香港でできる仕事
次のような仕事を募集広告で見ることができます。香港は日本との取引が多方面に及ぶため、様々なジャンルの日系企業に就労先を求めることができます。
・事務(実務経験やPCスキルも求められます)
・デザイナー
・営業スタッフ
・販売員
・レストラン
・邦人向け学習塾のアシスタント
・ホームページ作成
・ラーメン店
*接客業を行う店舗での就労は認められていません。
求人広告を見つける場所(方法)
友人の紹介、現地滞在が長い日本人からの紹介など、狭い社会ではコネクションが重要です。現地のコミュニティサイトやSNSなどでそうした会合を見付け、参加してみることが遠回りしているようで実は最も手短に仕事を見つける方法かもしれません。
・香港ポスト クラシファイドのページにはワーキングホリデービザでも可の求人広告が掲載されています。
・パソナの求人情報
寮付きの職場も
ワーキングホリデーで香港に暮らす場合、マンションの一室をルームシェアするのが一般的です。香港では食費や身の回りのものは安く購入できるのですが、家賃は東京よりも高い水準です。規模の大きな飲食店などでは、従業員寮(マンションのシェア等)が備わる場合もあるので、滞在予算が少ないという方はそういう観点から仕事を探してみるのもいいでしょう。
申請方法
2014年は年2回、4月と10月に申請を受付、各回125名、年間で250名にビザを発給したと言われています(非公表)。制限数に達するまで受け付けるという他国のケースとは異なりますので渡航を計画している方は注意してください。
■危険情報(外務省)
外務省が発表する香港の危険情報はこちらよりご確認ください。