住まいづくりで重要なのは「良い人に出会う」こと
依頼先を決定するということは、住まいづくりのパートナーを決めるということです。それは、依頼先をハウスメーカー、工務店、建築家のいずれにするにせよ同じ。結局のところ、「良い人」との出会いが全てを決定することになります。具体的に「良い人」がどのような人なのかについては、次回の記事で詳しくご紹介します。さて、ここからは住宅展示場の見学の仕方について考えていきましょう。漠然と見学しても余り効率的ではありませんし、疲れるだけ。ポイントを押さえながら見学しましょう。
まずは、お近くの住宅展示場を訪問するので良いのだと思います。というもの、住宅展示場というのは、皆さんのお住まいのエリアの特性に合わせたモデルハウスが建てられているのが普通だからです。まず、足を運んで外観デザインなどを気に入ったモデルハウスに入るといいでしょう。
ただそうすると、必ずアンケート用紙などを渡され、名前や住所、電話番号を記入するという流れになり、さらにモデルハウス内に営業担当者がついて、色々と説明を受けるというかたちになるのが一般的です。で、その後、電話連絡があり商談が始まるわけですが、これが「わずらわしい」と感じる方が多いようです。
そう感じる方は、自らの立場をしっかりと相手に説明するといいと思います。例えば「私たち家族はまだ、住まいづくりの検討を始めたばかりなので、いつ計画を実行に移すか分かりません」などと。そう説明すれば、営業担当者の人は、自由にモデルハウスを見せてくれるはずです。
それでも、強引に営業担当者がついて回り、気分を害するようだったら、そのモデルハウスを出て、次の建物に移動すればいいのです。強引な行動を取る営業担当者は、相手のことを考えていないと考えられるからです。「最初から縁が無かった」と考えるとともに、そうやってハウスメーカーを選別していくのも一つの考え方だと思います。
住宅展示場訪問、モデルハウス見学を効果的に行うためには
ところで、住宅展示場のモデルハウスというのは、皆さんが思い描く住宅と比べて規模が大きすぎ、内装や設備も豪華なのが一般的です。だから「参考にならない」と私たちは考えがちですが、実はそんなことはありません。モデルハウスで参考にすべきことはたくさんあります。と
あるハウスメーカーのモデルハウスの中の様子。この中には間取りのほかに、空間コーディネート、収納の工夫など様々な要素が盛り込まれており、他のモデルハウスと比較してみると学ぶべきことが多くなる(クリックすると拡大します)
そのため、私たちは何度か住宅展示場を訪れて、テーマを持って確認すべきなのです。例えば「今回は外観」、「次はリビング」、「次は二世帯居住の提案」などと。そうして、事例を集めておいて(できれば写真を撮っておくといいでしょう)、家族みんなでどんなかたちがいいのか、話し合うといいですね。
できれば、同時に並行で周辺の住宅展示場を回ったり、分譲住宅なども見学しておくと、より精度の高い住まいづくりの検討ができるはずです。特に、分譲住宅はハウスメーカー各社のリアルサイズの提案が盛り込まれた建物ですから、皆さんの参考になることが多いはずです。
また、皆さんの周りで先に建てた知り合いの住宅を見ておくこともお勧めです。これも、リアルサイズの住まい方提案を体感できる良い機会です。このような中で、依頼先候補の数を徐々に絞り込んでいくのが、最も効率的でわかりやすい検討手法だと思います。
そして次に数社の中から、依頼先を決定することになります。そのポイントについて、次回の記事で考えていきます。