「Ivorish渋谷」お薦めのスイーツフレンチトーストメニューと製法の秘密
福岡の本店でも一番人気のスイーツ系フレンチトーストが「ベリー デラックス」。
こちらで使うパンは、フレンチトーストのための専用のパンを、パン職人とともに半年かけて開発したもの。長い筒状の型で焼いていて、これを一定の厚みにカットした円い形のパン2枚で様々なフィリングを挟み、半月形にカットしたタイプが人気です。
こちらも、中にナチュラルチーズと2種類のジャム、ストロベリーとブルーベリーを挟んだフレンチトーストが各2切ずつ交互にのせられています。トッピングには、フレッシュの苺、ブルーベリー、ラズベリー、バナナ、オレンジなど果物が盛り沢山。ブルーベリーソースが全体にもかけられ、ベリーで一杯の一皿です。ホイップクリームとさっぱりした軽やかな味わいのアイスが添えられています。
渋谷店限定メニューの「クリスピー ブルーベリー」は、クリームチーズと果肉入りのブルーベリージャムを挟んで焼き上げたフレンチトーストに、砕いたフレークをまぶしたザクザクの食感が特徴です。蜂蜜、ブルーベリー、ブラックベリー、苺を飾りつけています。
他にも「エキゾチック」「ナッティキャラメル」「チョコバナナ」などのアレンジメニューや、シンプルに楽しみたい方には「プレーン」の一皿もあります。
フランスではフレンチトーストを「パンペルデュ」と呼び、バゲットを使うのが一般的。他にも、食パンを使ったり、ブリオッシュというバターや砂糖を多く配合したリッチなパンを使ったりすることも。よく、フレンチトースト用のパンを卵液に一晩漬け込むといった話を聞きますが、「Ivorish」の商品開発を担当する小倉シェフ曰く、こちらのパンは、気泡の多いバゲットと、密度の詰まった食パンのちょうど中間くらいのほどよいきめとなるように試作を重ね、ごく短い時間で卵液がしっかり浸透するように作り上げたのだそうです。しみこませるアパレイユも、卵、牛乳、砂糖というシンプルな材料のみで、パンとの相性を考えながら少しずつ配合を調整し、この味にたどり着いたそう。後からジャムやソースなどとも合わせることを計算し、ベースはあくまで甘すぎず、ボリューム感たっぷりながら、食べ進めていくと決して重たくなく、意外にぺろりと食べられてしまう味です。
そんな綿密な研究開発が可能だったのは、「Ivorish」を運営しているのが、九州では有名な老舗の菓子メーカーだからこそ。お菓子作りにかけてきた情熱を、フレンチトーストという新ジャンルで発揮しているのです。
引き続き、次のページでは、甘くない食事系のフレンチトーストメニューと、お持ち帰り仕様や、これまでに無かった手土産にぴったりのフレンチトーストをご紹介します。