エクステリア/庭・エクステリアの基礎知識・デザイン

外構計画で変形敷地を活かす(2ページ目)

変形敷地は、設計力によって住みやすく、個性のある建物を建てることができます。それには様々な工夫が必要です。敷地、目一杯に建物を建てるのも良いですが、あえてデッドスペースを設けるということも一つの手です。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


実例から変形敷地を学ぶ

間口が約10m、奥行き18.5mの旗竿敷地(約56坪)
1階平面図 
南方向が斜めにずれています。宅地分譲で現在は3方向に建物は建っていませんが、将来建つことを想定してプランニングをしました。斜めに振られたS型の間取りには、それぞれに庭やグリーンベルトができ、開放的な室内環境が得られました。外部に対しても多くの緑を配置することができました。

1.道路に対してのフラワーボックスの緩衝帯

2.駐車場との一体感を演出。玄関、キッチンとの距離も近く、雨の日の買い物はとてもありがたいと喜ばれた。

3.玄関を入って下駄箱の下には地窓からの緑が見える工夫がしてある。

4.玄関ホール、リビングダイニングの両方から見えるような位置に、さるすべりの木を植えている。

5.リビングダイニングと和室からの庭はまとまりとしての庭を考え、多くの植栽がある。

6.床の間の背壁にスリットの窓を設け、掛け軸のような雰囲気を出した。また、すぐ外には樹木が植えられている。


ガイド佐川のワンポイントアドバイス

変形敷地や旗竿敷地などは、一般的に土地価格は安く設定されています。建てづらくデッドスペースが多くなり日当たりも悪くなるからでしょう。しかし極端な言い方ですが、太陽は真上から十分な光を届けてくれるのです。別に東南の角地や南側道路の敷地ではなくとも、設計次第ではいくらでも工夫できるのです。わざと変形の土地を安く購入し、その分設計力を活かしてユニークな住まいを建てている人もいるくらいです。
変形敷地だからこそ生まれるアイデアはたくさんあるのです。

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