情報集めのポイント
これから学校に通い、保健師の資格を取ってみたいと考えている皆さんにとって、必要な情報とは何でしょう? 私はまず、・保健師国家試験受験資格は学科定員のどのくらいが取れるのか
・その選抜はいつ頃、どのような方法で行われるのか
の2点を調べてから、
・学校の雰囲気
・事務局や教員のバックアップ体制
・授業や実習の質
・場所、授業料
などを考慮して決めることをおすすめします。
では、こうした情報をどうしたら得ることができるのか? 手軽なのはパソコンやスマホを使い、学校のホームページにアクセスすることですが、実はそれだけで知りたい情報は全て揃いません。
というのも、私自身も今、皆さんに情報提供をすべく全国全ての学校のホームページをチェックしています。すると、上記でまず絞るべきと書いた2点の情報を明記しているところはほんのわずか。今やほどんどの学校が保健師の資格取得は人数制限のある選択制を採用しているのに、その人数や選抜方法、時期の情報がかなり大雑把な表記で済ませているところも見られます。
ネットだけでは情報不足。電話も活用しよう
ネットで分からないことは電話で聞こう
選択制との情報しかないので詳しく聞いてみると、学科定員の1割しか保健師への道が開かれていないケース。意外に5割以上の枠があるところなど、選択できる人数はかなりの差がありました。
なかには、巡り巡って先生に電話が回ったものの「そんなこと聞いてどうするの?」と信じられない対応をするところもあり、びっくりさせられたこともあります。
平成24年度入学生から選択制を採用している学校が多く、まだその選抜試験も始まっていない背景があるとしても、これから自分の学校を目指そうとする人に情報をしっかり提供しないのはいかがなものかと思います。そういう学校は、たとえ入学してもいざ就職の相談をしようとしても親身になってくれるのか不安ですよね。
なので、これから保健師になるための学校に入ろうと思っている皆さんは、ぜひ、ネットの情報だけでなく、実際に学校に電話してどのような対応をするのか確かめてみてください。
どんな先生がいるの?
さらに時間があるのなら、保健師教育に携わる先生たちのプロフィールチェックもしてみましょう。看護学科の地域看護学分野の教員を調べれば、多くの学校で情報が公開されています。調べると、先生たちがどのような背景で教員になったのかも分かることが多く、長年現場で保健師をしてきて教員になった方、現場経験はなく研究で教員になった方、自治体や産業、どちらで活躍していたのか。保健師教育に携わる先生たちは複数いるはずなので、現場経験者と研究者の比率を知ることからも、教育の方針が見えてくると思います。
また、電話だけでなく、メールでの問い合わせも受けている学校はたくさんありますので、そちらを利用するのもいいでしょう。ただし、私の経験では、メールで問合せをしても即日、あるいは翌日に返事をくれるのはほんのわずか。3日経過しても何の反応もない学校もあります。こうした反応を確かめながら、学校の資質をチェックすることも、みなさんにとって大切なことと思います。
もちろん、このページでも今後は各学校の情報を不定期ながらも出して行きますので、それも参考にしてください。お楽しみに!