ファミリーカー/その他のファミリーカー関連情報

最新SUVの弱点を解決する最新技術とは?(2ページ目)

SUVにつきまとう「重くて大きい」という課題を克服するのが、ハイブリッドやディーゼルなどの最新技術だ。いまや9ATを採用するモデルも市販されている。SUVの課題と先進技術について考える。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

SUVでも3L/100km時代到来か!?

Concept X5 eDrive

X5に4気筒ターボとリチウムイオン電池を組み合わせたPHVが加わる。ニューヨークモーターショーで披露される「Concept X5 eDrive」

SUVに限らず、ツーリング(ワゴン)などでもクリーンディーゼルが好評のBMW。4月16日から開催されるニューヨークモーターショーにおいて、PHVの「Concept X5 eDrive」が披露されるが、燃費は混合モードで3.9L/100km未満を達成。かつて、3L/100kmの燃費で「3リッターカー」がエコカーの目標といわれていたが、PHVとはいえ、SUVでも実現が視野に入ってきた。
三菱コンセプトGC0PHEV

三菱はアウトランダーPHEVなどで培った技術をほかのSUVに広げていく戦略を取る

日本勢では、昨年の東京モーターショーに続き、4月20日から開催される北京モーターショーで三菱が中国で初披露する「Concept GC-PHEV」は、次期パジェロを示唆するモデル。

排気量こそ3.0Lと、フォード・エクスプローラーが2.0Lターボを積む今ではやや大きめだが、スーパーチャージャーを搭載し8ATを組み合わせることで、燃費もかなりの数値を定めていることは容易に想像できる。

燃費といえば次期RVRを示唆するという「Concept XR-PHEV」は、1.1L直噴ターボエンジンという大胆なダウンサイジングを提案したPHVは、より燃費コンシャスなSUV。

安全性だけでなく、他車への攻撃性も低減

三菱コンセプトXR-PHEV

三菱コンセプトXR-PHEVは1.1L直噴ターボという大胆なダウンサイジングエンジンを搭載

事故時の他車への攻撃性は、SUVに限らずボディサイズに影響される。「SUV対軽自動車」であれば、SUVの方が被害は少ない可能性が高いし、逆に「SUV対大型トラック」であればSUVの方がダメージは大きい可能性が高い。

しかし、最近のSUVは相手車両から自車を守るだけでなく、攻撃性低減を図ったモデルが当たり前になっているし、重量や車高の異なるクルマ同士での事故でも、両車の被害低減を狙ったボディ構造は当たり前になりつつある。安全性向上に終わりはないから、この分野でもさらに改善されるはずだ。

また、横転については、横滑り防止装置の義務化に加えて、ロール制御やトルク配分などの制御などにより対策も以前よりも格段に進んでいる。

今後のSUVは、ホンダ・ヴェゼル、プジョー2008やルノー・キャプチャー、フォード・エコスポーツなどコンパクトなモデルも賑やかになる。ハッチバックやセダン、ミニバンなどではもの足らない人にとって、一般的にスポーティで実用性も高く、視界もいいというSUVは、従来からの欠点を改善しながらより魅力的な存在になるだろう。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます