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ホンダCBR1000RR 1週間通勤試乗レポート(2ページ目)

ホンダのスーパースポーツバイクCBR1000RRはそのままサーキットに持ち込んでも走ることが出来る走行性能。サーキットでの走行性能は折り紙つきですが、果たして快適に通勤で使うことが出来るのか? 1週間通勤で使って、その走りを検証しました。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

エンジンの熱ばかりはどうしようもない

CBR1000RR エンジン

CBR1000RR エンジン

私がCBR1000RRをお借りした期間はちょうどアメリカのオバマ大統領が来日されていました。国賓扱いで来日されたのでオバマ大統領が移動するルートは大規模な交通規制が行われました。

来日当日は私も会社から帰るルートの途中でオバマ大統領がらみの交通規制で30分ほど足止めされました。

SSはパワーをしぼり出しているのでエンジンの発熱量が大きくストップ&ゴーを繰り返したり、しばらく停車したりしているとエンジンが熱くなり冷却ファンがガンガン回り始めます。

国賓が通過する時間は知らされないためいつまで目の前の信号が赤なのか分からずはじめはエンジンをかけたまま待っていましたが10分もするとエンジンの熱が太ももの辺りに伝わり始め我慢をするのがつらいぐらいになりました。

その前もストップ&ゴーを繰り返す都内での走行でしたのでエンジンが熱くなるには充分なシチュエーションですが他のメーカーのSSも含めて、通勤で使うには、特に夏場はエンジンの熱との戦いになりそうです。

CBR1000RRはツーリングにもおすすめの1台

CBR1000RR

CBR1000RR

通勤時間が家から10分、20分の場合はわざわざSSで通勤することもないかもしれませんが私のように家から1時間の道のりを通勤する場合は以外にも快適に通勤することが出来ました。

エンジンの熱の話は前述したとおりですが、熱くてたまらない! と思ったシチュエーションは前述した時と、青山のホンダ本社ビルに車両をお返しする際にやはりオバマ大統領がらみの交通規制で20分ほど足止めされた時ぐらいでした。

4月後半の15度~20度前後の気温ぐらいまでは1時間の通勤ではさほどエンジンの熱を感じることはありませんでした。よっぽど渋滞しているか真夏でなければ快適に通勤することが出来そうです。

CBR1000RRは安定感も抜群ですので本来はそのままサーキットに持ち込んでも充分走ることが出来る走行性能ですがツーリングなどに使うのにも良いでしょう。

1000ccクラスのSSは正直サーキット以外に走りの性能を使い切る場所はありません。しかし、レースが好きな人ならたまらないフォルムとあらゆるジャンルのバイクの中でもトップクラスの性能は所有欲を満たします。

1000ccのSSなんて自分には乗りこなせないのではないか? と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、CBR1000RRは入り口は広く、奥が深いバイクです。

街中は制限速度も決まっておりスピードを出して走ることは出来ませんがスピードをださなくても充分にCBR1000RRの走行性能を体感し気持ち良く走ることが出来ます。

試乗程度では「随分ポジションがきつく疲れるバイクだな」と思ってしまうかもしれませんが、繰り返し乗ることで、ポジションには慣れます。

SSに憧れを持っている人なら、自信をもってお勧めできる1台です。ただし、その気になれば一瞬で100km/h以上出てしまうバイクです。公道はサーキットではありません。自制心のある大人のみが乗ることを許されるバイクであることも加えてお伝えしておきます。

CBR1000RR関連リンク

■CBR1000RRのエンジン音、マフラー音はこちらでご確認下さい
■GSX-R1000試乗インプレッション

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