『それで君を呼んだのに』忌野清志郎を想う

2014年春、坂本さんが企画した忌野清志郎さんを想う展覧会が注目を集めています。4月2日、忌野清志郎さんの誕生日にスタートした『それで君を呼んだのに』。1ヶ月間の展示の最終日、5月2日は忌野清志郎さんの命日にあたります。
矢野顕子さんの作品

矢野顕子さんの作品。店内には時おり彼女の歌声も流れていました。

高校時代から忌野清志郎さんのファンだった坂本さん。
「いつまでお店を続けていられるかわからないのだから、やりたいことを先のばしにしていてはいけない。本当に自分がやりたいことは何だろう」と考えて、大好きな忌野清志郎さんに向けた展覧会を企画し、大好きな人々に創作を依頼したのです。

きっかけとなってくれたのは、なんと竹中直人さん。竹中さんは開店当時からふらっとシーモアグラスにカレーを食べに訪れており、忌野清志郎さんとの親交もあったため、今回の展覧会のために3点の作品を創作しています。
竹中直人さん作品

壁の左手の絵3点は竹中直人さん、右手の「SUMMER TIME BLUSE」は谷口宗一さんの作品。

参加アーティストの顔ぶれの豪華さ!

坂本さんが一人ひとり声をかけて実現した『それで君を呼んだのに』。趣旨に賛同して作品を寄せてくれたアーティストの顔ぶれの豪華さには驚くばかりです。

前述の竹中直人さんのほか、展覧会の題字は荒井良二さん、絵は植田真さん、写真はミュージシャンでもある谷口宗一さん、さらに田村セツコさん、矢野顕子さんなど10名。忌野清志郎さんを想う絵、写真、言葉、帽子(!)がシーモアグラスの店内に並びました。
荒井良二さんが『空がまた暗くなる』に寄せて描いた作品。胸が熱くなります。

荒井良二さんが『空がまた暗くなる』に寄せて描いた作品。胸が熱くなります。

展示期間中の土曜日。本来は週に一度のシーモアグラスの定休日ですが、この日は臨時営業するとFacebookで知って訪れてみると、入れかわり立ちかわり老若男女が訪れており、店内はひそやかな熱気と愛情に溢れていました。

「来年もこの時期に『それで君を呼んだのに』を開くことを自分の人生の目標にして、お店を続けていく励みにしたい」と坂本さんは語ります。
この展覧会に関しては、各作品の展示販売はせず、いつの日か移転や閉店を余儀なくされたときに最後の展覧会で一挙に販売する予定。(永久非売品もあり)

この展覧会に関しては、各作品の展示販売はせず、いつの日か移転や閉店を余儀なくされたときに最後の展覧会で一挙に販売する予定。(永久非売品もあり)

次ページでシーモアグラスのささやかで偉大な歴史をご紹介します。膨大な蔵書の中にはお客さまが持ちこんだ絵本も多数。