少額投資非課税制度(NISA)

今年2014年から少額投資非課税制度(NISA)が始まりました。いままで、まったく投資をしてこなかった方が投資を始める大きなチャンスです。NISAは年間、100万円までの投資については非課税になる制度で、対象商品としては、株式、上場投信(ETF)、不動産投信(REIT)、株式型投資信託です。

今回は、2万円で買える温度センサ銘柄の大泉製作所<6618>(東証マザーズ)を紹介します。

大泉製作所<6618>東証マザーズ

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大泉製作所 HP

埼玉県狭山市に本社がある温度センサの製造販売会社です。

■株式データ 2014年4月9日終値基準
株価  180円
単元株数 100株
予想PER ---倍(赤字)
PBR   2.65倍
予想配当利回り 0%(無配)
時価総額 約11億円

■株価の推移
大泉製作所undefined株価週足チャート

大泉製作所 株価週足チャート

2012年6月に公募価格350円で東証マザーズに初値400円で上場しました。その後すぐ442円の高値を付けてからは、業績悪化・赤字転落もあり下落相場が続きました。昨年2013年12月25日にOakキャピタル(<3113> 東証2部)を対象に、第三者割当で第1回無担保転換社債型新株予約権付社債及び第1回新株予約権の資金調達を発表すると、その翌日の26日に一時ストップ高となりましたが、すぐに反落。また、今年4月1日に岩手大学との共同研究の契約を発表すると、翌日に一時ストップ高となりましたが、すぐに反落するなど、流動性の低さから株価が乱高下することが多い状況です。

■注目ポイント
ビジネスモデル
大泉製作所undefinedHP

大泉製作所 HP

・サーミスタ(熱を感じるセラミック半導体素子)の製造・販売がメインビジネスです。
・セラミックを製造、それを小片に切断・分割してエレメント製品を製造します。ここまでは、すべて国内で製造しています。エレメント製品に、ユーザー用途別にケースやコネクタを付加・組立加工を施したセンサ製品の製造を行っています。この部分を、国内工場と中国の工場で製造しています。
・中国工場で生産した製品は、多くは再度日本国内に戻して販売するため、中国元と日本円の為替相場に大きな影響を受けます。
・販売先は、自動車向けが約6割、エアコン・冷蔵庫向けが約3割、その他が約1割です。
・同社の温度センサは高品質で、価格が高めな製品が多いようです。特に自動車用については、半数以上をデンソー向けに納入しており、製品寿命の長く高品質な同社製品の評価は高いようです。

現状

・現状の最大の問題点である赤字転落した業績悪化の最大要因は、約1600人の人員を抱える中国工場の事業が、中国元高・賃金UPなどのコスト高で、赤字化してしまったことです。
・元々、自己資本が過小気味だったところに、中国事業の大幅赤字で財務体質がぜい弱となっていました。

今後の展望
・中国問題の対応策として、今年5月にタイ工場が稼働予定です。ASEAN向けの販売も期待可能です。
・ぜい弱な財務体質を改善し、タイ工場などの設備投資資金調達のため、今年1月15日にOakキャピタル株式会社(<3113> 東証2部)を対象に、第三者割当で第1回無担保転換社債型新株予約権付社債及び第1回新株予約権の資金調達を行っています。この権利行使価格が209円です。現在の株価はこの価格を下回っていますが、209円を上回ってくると権利行使を行った売りが出てくる可能性が高いです。目先、このエクイティファイナンスによる209円が上値の大きな重石となっています。
・同社の温度センサの最も大きな販売先である自動車向けは、今後大きく伸びる可能性があります。通常のガソリン車は、1台あたり約10個の温度センサが使われていますが、ハイブリッド車や、電気自動車の場合、その2~3倍の数の温度センサが必要となります。
・また、自動車の販売が新興国で増大していますが、新興国では高温・多湿の地域が多く、同社の高寿命・高品質な温度センサが必要になります。今までの日系自動車メーカー向けに加えて、新興国に強い欧州系の自動車メーカーに温度センサの販売を強化しており、今後の販売増が期待できそうです。
・その他の用途としては、各種バッテリーにはバッテリーの異常を感知する温度センサが必要です。また、太陽電池やエネファーム(家庭用燃料電池)、エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)などの様々な環境対応商品にも温度センサは数多く使われており、今後同社の高品質な温度センサの需要増が期待できます。
・現在は用途・ユーザー向けに数多くのセラミックを製造し少量・多品種の製造を行っています。岩手大学との共同研究は、いくつかのセラミックを元に、複数の用途・ユーザー向けの製品を製造可能な技術の開発です。これが、実用化できれば、少量・多品種の生産性を大幅に改善することが可能になります。

投資戦略
・現在は、業績悪化もあり株価は低位に放置されています。同社の主力商品である温度センサの将来的な需要増加と、タイ工場稼動などの収益改善策を評価すれば、今年後半からは業績回復が期待出来そうです。
・現在は209円の権利行使価格が、大きな上値の重石となっていますが、この価格を上回って権利行使売りをこなせれば、流動性も高まり、上値が軽くなることが予想されそうです。NISA(少額投資非課税制度)などでじっくり中・長期の投資が面白そうです。

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