増税前の買いだめたもの、今後の使い方の注意点
消費税率が上がる前にと、3月中に日用品をあれこれ買い溜めをした人も多いはず。これが賢い買い物だったか、むだな買い物だったかは、まだわかりません。それは今後の使い方にかかっています。気前のいい人は要注意
そういう人は、ストックが無いつもりで暮らしましょう。給料日前、少ないお金で数日乗り切ろうと思えば乗り切れるように、ストックがないと思えば物を大事に使うはず。「安く買えた」と思っても、それはせいぜい数円~数十円程度の話。ちょっと油断したらすぐに消えてなくなる金額だということをお忘れなく。また、使う時の「適量」も守りましょう。
家が狭い人も要注意
家が狭い、収納場所が少ない人は、増税前に買いだめしたものの置き場に困っているのではありませんか? リビングやキッチンの隅に物が床置きされていたり、段ボール箱が積まれているのは狭苦しくてうんざりしますよね。しかしここで「早く使ってしまいたい衝動」にかられてしまうと、せっかくの買いだめの意味がありません。使い方が荒くなったり、毎日1本ずつ飲んでいた缶ビールが2本に増えたりしている人は気を付けてください。これは収納の工夫をするのが一番です。あらたな収納グッズを買うのは本末転倒になりそうですから、まずは断捨離と整理整頓を。
家が広い人はもっと要注意
家が広くて収納場所も十分という人は、きっと買いだめした量も多いのでしょうね。そういう人の注意点は2つ。食品などを消費期限内に使い切ることと、ストックしたものを忘れないことです。ストックしたものの一覧表を作れればよいのですが、それは面倒。せめて、買い物に行く前やレシピを考える前にストック品を確認するようにしてください。消費期限が短いものや、多めにストックしたものを優先的に使っていくようにしましょう。そして、今後は「ついで買い」を控えること。ティッシュペーパーまだあったっけ?と思った時、これまではついでに買っておこうと思ったかもしれませんが、これからは「今日はやめて、家で確認して、無かったら次回買おう」と考えましょう。傷まないものは余計にストックしても問題ないともいえますが、1番目の項目に書いたように、たくさん持っていると気が大きくなって、大切に使わなくなりがちです。増税前の買いだめしたことのメリットを享受するには、むだな使い方をしないという基本を守ることが何より必要だと思います。
負けず嫌いな人も要注意
増税後にあちこちのお店でディスカウントをしていて、「なあんだ。あんなに頑張って買いだめしたのに損した」という気分になっている人も、要注意です。収納庫をあけてたくさんのストックを見るたびに悔しくなってくる。買いだめしたこと自体がばかばかしくなってくる。その結果、さっさと使い切ってしまいたくなって雑にむだな使い方をしたり、あるいは損を取り返そうと、ディスカウントされているものをさらに買い足したりしてしまったり……。(平均購入単価を下げようとする)。そんな人は、ちょっと冷静になりましょう。むだな使い方をすれば家計上の損はますます広がります。さらに買い足したところで何かが取り戻せるものではありません。今後さらなるディスカウントがないとも限らないのですから。せっかく増税前に買ったのですから、大事に適切に使ってくださいね。