言い訳消費が多かった
デフレや不景気な世の中では、「買わなくてもいいや」というマインドになりがちですが、増税が「何だか安いし買ったほうがいいかも」と人々の冷え込んでいた消費マインドを上手にあおりました。ちょっと買い始めると、「得した感」がさらに呼び水となり、駆け込み消費につながったと考えられます。常々、私は増税直前のテレビ出演で「平常心と買い物メモをもって出かけましょう!」と言っていましたが、2つともどこかに置き忘れていた人も多かったようです。
でも、いいのです。増税前のフィーバー(古い?)は、期間限定のお祭りと一緒。トイレットペーパーを10パック買っても、3000円ほどですから家計の負担も限定的です。そこは自分を責めずに、楽しいお買い物ができた!と思っておきましょう。
ガイド山口が買ったもの
我が家は非常食以外、まとめ買いはしませんでした。取材でいろいろなお宅におじゃましますが、「ストックの多い家はお金が貯まらない」のです。26年ものの洗濯機は1988年制。ソウルオリンピックのあった年ですね。古!
まとめ買いをする人は、買うのは大好きだけど、整理が苦手だったり使い方が雑で結局まとめ買いで得した分以上に使ってしまいます。思い当たるフシがある人も多いのではないでしょうか。
あえて買ったものは、洗濯乾燥機です。
26年前の全自動洗濯機が、手動洗濯機となり、脱水しきれなくなったので、そろそろと思っていた所、「もうとっくに買い替えどきを過ぎています」とアドバイスしてくださったのは、流通ジャーナリストの坂口孝則さん。
前回の増税89年と97年のタイミングでの、洗濯機物価推移をすぐに送ってくださいました。(PDFのグラフのみ参照 2010年4~5月を基準100とした指数 坂口氏作成)
「増税後も、他の年と比べて洗濯機の価格はほとんど影響なく、一般的には夏までまって買ったほうが安いとされています。ただ、山口さんの洗濯機は26年ものなので、電気代、水道代、手動で洗濯機を動かす手間を考えると、すぐに買い替えましょう」と、坂口さん。
最新の洗濯乾燥機。置くだけで、ハイテクな景色になります。
水道代がおよそ500円安くなる予定なので楽しみです。さらに、乾燥機の電気代も毎日は使いませんので1ヶ月100円程度でしょう。プラスマイナスでラニングコストは安くなるし、一部手動で洗濯機にかけていた時間を節約できるのは、何よりうれしいですね。
さあ、増税後は1ヶ月の支出がおよそ7000円ほど増えます。今まで以上にしっかり家計管理をしましょうね!