ワーキングホリデー/ワーキングホリデーの基礎知識

フランスのワーキングホリデー実情(2ページ目)

フランスのワーキングホリデー事情について、その特徴を体験できる仕事を中心に、ガイドの視点でまとめてみました。フランスのワーキングホリデービザは、他の協定国とは異なり就労期間や就学についての制限がありません。そのため、1年という限られた時間を自由に過すことができます。

河東 英宜

執筆者:河東 英宜

留学ガイド


フランス語が話せなくても生活できるか?

フランスはパリ市内でも英語が通じない場合が多いのですが、だからと言ってフランス語が話せなければ生活できないというわけではありません。パリの人たちはフランス語を話せない人に慣れていますし、パリには多くの日本人も住んでいます。日本語の情報誌を見れば、日本語でワーキングホリデー向けの求人広告も掲載されていますし、住居を探すこともできます。

ただし、これはパリに言えることであり、パリ以外の街では少しはフランス語ができないと生活に困るかと思います。

同じく、フランス語を十分に話せるようになってから渡航すべきかと悩む方も多いのですが、実際フランスで生活している方が、それほど話せているかというと、必ずしもそうではありません。日常会話をある程度を覚えていれば、パリであれば生活を始められるので、生活のなかで言葉を学ぶという選択肢もあります。


語学学校は通うべきか?

現地に友人がいる場合以外は、短い期間でも通ったほうが良いかと思います。学校では友人ができますし、そこで様々な生活情報を聞くことができます。また、その間に土地勘を養ったり、うまく行けば仕事を見つけることができるかもしれません。

ただ、夏季は語学学校に通う短期の大学生が増える時期なので、この時期は避けた方がいいかもしれません。


治安に関する基本情報

パリを中心にスリや引ったくり、偽警官、偽デザイナーによる被害が多発しています。最近はスマートフォンを狙う組織的な犯罪も報告されています。

夜間の一人歩きはもちろんのこと、日中でも地下鉄や地下通路、エスカレータ、シャンゼリゼなどの人通りの多い所でも気を抜かずに、常に周囲を見渡すようにしてください。不自然な動きをしている人、あるいはグループが目に留まるようになってきます。パリの地下鉄では日本語で荷物に気を付けるようアナウンスが流れるほどです。

ワーキングホリデーは相互協定なので、日本に憧れてワーキングホリデーで来日しているフランス人も年間500名ほどいます。その方々の多くはアニメや日本文学(三島由紀夫や村上春樹が人気)に興味を抱いています。もちろん来日しないまでもフランスにはそうした日本文化のファンがいるので、現地での生活を予定する皆さんは少し勉強していくと会話が弾むかもしれません。

危険情報(外務省)
外務省が発するフランスの危険情報はこちらよりご確認ください。
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