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毎日使いたくなる小鹿田焼き(おんたやき)の器

ほっこり温かくてどことなくモダンな香りもする、小鹿田焼きの器ひとつひとつ手作りされた優しい風合いはどんな料理もさまになります。盛り付けやすく、扱いやすいので1つは持っていたい器です。

江口 恵子

執筆者:江口 恵子

家事ガイド


 

温かみとモダンさが共存する小鹿田焼き

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盛り付けやすい器

職業柄好きな器をあげるときりがありません。モダンなものや繊細なデザインの物も大好きです。器そのものが存在感のあるものもあれば、お料理を盛ってこそその良さが際立つ器もあります。九州大分県日田市に窯元がある小鹿田焼き(おんたやき)は、まさに「料理を盛ってこそ良さが引き立つ器」だと思います。

小鹿田焼きの最大の特徴は「飛びかんな」と言われる模様です。ろくろを回しながら削ってできる規則性のある模様は手作りの温かみもあり、どことなくモダンな印象も与えます。その他、刷毛目や櫛描きなども特徴的な技法です。


長い歴史の中で愛され続けている器

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すり鉢と片口は1つあるだけでテーブルのポイントになります

世界的に有名な作陶家バーナードリーチ氏も日田に滞在して作陶した経緯があり、彼の作品にも飛びかんなの技法が度々使われています。「民芸」を広めた柳宗悦(柳宗理の父)も日田に訪れその小鹿田焼きの器の美しさに魅了されたことが後々、小鹿田焼きが有名になるきっかけとなりました。

もともとは同じ九州の福岡県の小石原焼きから江戸中期に陶工を招いて開窯されました。現在窯元は10軒あり、その全ての窯で作られる陶器全てを「小鹿田焼き」と呼ぶことができます。私はどちらの器も愛用していますが、どちらもそれぞれの良さがありどちらも大好きな焼き物です。

また、地元の土と地元の山で採れる自然の素材から作る釉薬のみで作られた陶器なので、素材が明確でない輸入の食器が増えたり、化学物質が気になる釉薬も世の中にある現代では安心して使える器とも言えます。


盛り付けるものを選ばない、どんな料理も様になる

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奥のコーヒーカップは小石原焼きの器

我が家では毎日のように、何かしらをおの小鹿田焼きの器に盛っています。慌てて少々乱暴な盛りつけになったも、そこそこ絵になるから不思議です。盛りつけが苦手な人でもきっと上手に盛ることができると思いますよ。

また、煮物や和え物などの和食・お惣菜はもちろんですが、洋食も絵になるから有り難いのです。たっぷりのグリーンサラダやパスタ、クッキーやマフィン、ケーキなどの洋菓子だってさまになります。今回あえて、洋風のものばかりを盛り付けて写真を撮りましたが、どれもほっこり温かな雰囲気になりました。それでいて、どこかモダンなところも素敵な器です。


センスあふれる小鹿田焼き専門のお店

東京で唯一小鹿田焼き専門に扱うお店豊島区東長崎にある「sonomono」。小鹿田焼きをこよなく愛する女性店主が窯元まで足を運んで自らの目と手で確かめて仕入れた器はどれもセンスが光るものばかりですよ。ぜひ一度足を運んでみて下さいね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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