温かみとモダンさが共存する小鹿田焼き
盛り付けやすい器
小鹿田焼きの最大の特徴は「飛びかんな」と言われる模様です。ろくろを回しながら削ってできる規則性のある模様は手作りの温かみもあり、どことなくモダンな印象も与えます。その他、刷毛目や櫛描きなども特徴的な技法です。
長い歴史の中で愛され続けている器
すり鉢と片口は1つあるだけでテーブルのポイントになります
もともとは同じ九州の福岡県の小石原焼きから江戸中期に陶工を招いて開窯されました。現在窯元は10軒あり、その全ての窯で作られる陶器全てを「小鹿田焼き」と呼ぶことができます。私はどちらの器も愛用していますが、どちらもそれぞれの良さがありどちらも大好きな焼き物です。
また、地元の土と地元の山で採れる自然の素材から作る釉薬のみで作られた陶器なので、素材が明確でない輸入の食器が増えたり、化学物質が気になる釉薬も世の中にある現代では安心して使える器とも言えます。
盛り付けるものを選ばない、どんな料理も様になる
奥のコーヒーカップは小石原焼きの器
また、煮物や和え物などの和食・お惣菜はもちろんですが、洋食も絵になるから有り難いのです。たっぷりのグリーンサラダやパスタ、クッキーやマフィン、ケーキなどの洋菓子だってさまになります。今回あえて、洋風のものばかりを盛り付けて写真を撮りましたが、どれもほっこり温かな雰囲気になりました。それでいて、どこかモダンなところも素敵な器です。