生命保険/20代・30代・40代 世代別の保険選び

保険初心者のための保険の考え方

保険は難しい、保険ってわけがわからないという人がたくさんいます。しかし、保険は見方を変えれば実は簡単です。専門用語や難しいきまりごともあり、けっして単純とは言えませんが、基本的な保険選びは難しくないのです。自信が持てる保険の考え方についてご案内します。

長島 良介

長島 良介

生命保険 ガイド

生命保険コンサルタント。企業から個人まで相続、事業承継、個人のライフプラン立案の専門家であるファイナンシャルプランナーが生命保険の細かい仕組みから周辺知識を踏まえた活用方法までわかりやすくお伝えします。

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保険は難しい、保険ってわけがわからないという人がたくさんいます。しかし、保険は見方を変えれば実は簡単です。専門用語や難しい決まりごともあり、決して単純とは言えませんが、基本的な保険選びは難しくないのです。自信が持てる保険の考え方についてご案内します。

「どんな時、どんな場合に保険金が支払われる?」

保険は保険金を受け取るために、加入して保険料と言う掛け金を支払います。
したがって、どんな時に保険金が支払われるか。必要なのはこのことを理解することです。

「なんだ、そんなことか」と声が聞こえてきそうですが、実際に分かっていない人はかなり多いのが現状です。

例えば傷害保険です。この保険「傷害」という名前が付いているだけあって、ケガに関する保険であることは誰でも知っています。しかし、こんなご相談を受けることがあります。

「たしか、傷害保険に入っていたのですが、怪我をしたらどうやって保険金をもらえばいいのですか?」
「怪我をしたんですね。それで病院にはいかれましたか?」
「いいえ、病院には行っていません」
「なぜ、病院に行かないのですか?」
「いや、病院に行くほどではないので……」
「傷害保険は、病院に行かないと保険金はでませんよ」
「えー、そうなんですか。怪我したらもらえるんじゃないんだ……それじゃあ意味ないじゃないですか?」
「いえ、意味がないわけではないと思いますが……でも、病院に行かなければ、出費はなかったんですよね?」
「まあ、そうですが……」

このやりとりからわかるように、傷害保険の場合の「どんな時」とは、「怪我をしたとき」ではなく「怪我が原因で通院、もしくは入院したとき」なのです。

この人は、「なんだ、今まで払ってきて損をした、通院や入院しなければ支払われないのであれば意味がない。これまで払ってきた保険料を返してほしい」と思っているかもしれません。ちょっと極端な例かもしれませんが、保険にはこうした勘違いが多いのが事実です。

このような理解不足や、勘違いをなくすためにも絶対に「どんな時」に保険金をうけとれるかを理解した上で加入しなければいけないことはお分かりになったでしょうか。
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