サポート終了後に起こり得る脅威とは?
Windows Update終了でセキュリティ対策が不完全になった場合、どんな事態が起こるのでしょうか。まず考えられるのは、ウィルス感染率の上昇です。ウィルス対策ソフトの作用も不十分になる。
コンピュータウィルスのことを“PCのトラブル”程度に捉えている方も多いと思いますが、その考えはいますぐに改めましょう。
たとえば、ウィルスの一種である“マルウェア”は、様々な手段であなたのPC上にあるデータを盗み取ろうとします。個人情報、とくにクレジットカード情報など金銭被害に直結する情報が漏洩すれば被害は甚大。ウィルスの脅威は“PCのトラブル”だけでは収まりきらない時代になっているのです。
ただ幸いなことに、Windows 8からはOSレベルでマルウェアの対策が行われており、必要以上に心配する必要はなくなりました。一方、XPはその対策が不足している。マイクロソフトの発表によれば、Windows 8に対してXPのマルウェア感染率は21倍も高くなっているそうです。
4月9日までに乗り換えできない人のための一時的対策
どうしても4月9日までに乗り換えられないという人には、積極的にお勧めはしませんが一時的な対策があります。それは……
・ネットにつながない。
・USBなど外部メモリを使わない。
・セキュリティソフトを強化する。
の3項目を必ず守って使うことです。
LANケーブルを必ずはずし、インターネットにつながない。
特にコンピュータウィルス感染ルートの大部分を占めるインターネットには絶対繋がないようにしてください。これは先日、日本マイクロソフト株式会社が行ったWindows XPのサポート終了に向けた説明会でも明言されていたことです。
とは言え、ネットが使えないパソコンはとても不自由だと思います。それだけこの方法は一時的な対策にすぎないということでもあります。この応急措置の間に、新しいパソコンの手配、もしくはOSの入れ替えを行いましょう。