マイナーチェンジによる変更は大いに評価したいが・・・
2010年にCB1100が発表になった時に、一目見てこのバイク欲しいな。私は本気でそう思いました。しかし、スペック表を見てみると、タンク容量は14リットル。カタログスペックの定地燃費が27リットルと言うことは、市街地は6割と考えて、連続航行距離は226キロ前後と頭の中で計算しました。通勤で使うとしても、ツーリングで使うとしても、ちょっと連続航行距離が短いなぁ。というのが私の印象でした。今回のマイナーチェンジでCB1100、CB1100EXどちらのモデルもギアが5速から6速に変更になりました。
実際に走ってみると、6速に入れると、アイドリングより少し回転数が高い2000回転ぐらいで時速60kmで走行することが可能です。わざとスピードを落とし、時速40kmぐらいになっても、ほとんどギクシャクせず、そのまま加速していくことが可能でした。マイナーチェンジ前と比べて、低い回転数で走ることが可能な為、心がけ次第で連続航行距離を伸ばすことが可能です。また、今回のマイナーチェンジによって、メーターに燃費計が採用されるようになりました。
1週間の間に2回給油しましたが、何も気を使わずに走行した際の街中走行時の燃費は15kmでしたが、燃費計を見ながら、意識的に高いギアを使い走行した際の燃費は17.8kmでした。ツーリングなどの際は、更に6速化したギアの恩恵にあずかることが出来るでしょう。
CB1100EXは17リットルのタンクが採用され、更に連続航行距離を伸ばすことが出来る条件が増えました。基本的に給油が面倒くさい私にとっては、ありがたいマイナーチェンジとなりました。
しかし、CB1100EXには、肉厚のシートが採用されました。ノスタルジックな雰囲気が好きな人にとっては、たまらない仕様かもしれませんが、165cmのちびっ子の私にとっては、足つきが悪くなる変更はあまり歓迎できません。またスポークホイールを採用したことで、タイヤがチューブタイヤになり、タイヤの中にチューブを入れなければならなくなりました。ノスタルジックな雰囲気が強くなったのと引き換えに、整備性が悪くなり、回転部分が重くなってしまったのは、個人的にはあまり賛成できません。
ただし走行性能に関しては、サーキットを本気で走っている人がわかるレベルであり、仕様の違いによるCB1100との性能差はあまり考えなくてよいでしょう。元々ノスタルジックな雰囲気を作っている車両だけに、CB1100EXの肉厚のシートやスポークホイールは賛成!という方も多いはずです。
CB1100EXのエンジン音とマフラー音はこちらで確認できます