長野電鉄ロマンスカー「ゆけむり」で行く温泉旅行(2ページ目)

地下にある長野駅を出発

長野電鉄の長野駅は、JR長野駅前の地下にある。3番線まである構内の2番線がロマンスカー乗り場だ。改札を入って、案内の表示に従い1号車の乗り口で電車を待つ。発車までかなり時間があったので、待っている人は誰もいなかった。それでも先頭車乗り場には、タッチの差で他の乗客が続いた。やはり展望車両は人気がある。早く来てよかった。
折り返しの電車が到着して、車内の整備は済んでも中々車内へ入れない。ようやく発車少し前にドアが開いて、目指す展望席へ。展望席は14人分あるが、やはり一番前がベストだ。あっという間に14人分の座席は満員になった。後ろを見れば、他の席は空席もチラホラ。週末の午後だったが、列車全体としては、ぎっしり満員ではない。

定時に長野を発車。しばらくは地下を走る。長野の「地下鉄」だ。繁華街の中心、権堂（ごんどう）に停まったあと、善光寺下を通過すると、ようやく地上に出る。まわりは住宅地で、このあたりは長野の通勤路線のようだ。線路も複線で、すれ違う電車も多い。かつて地下鉄日比谷線や東急東横線を走っていた電車が、ほぼそのままに近い姿で走っているので懐かしい。

都市郊外の雰囲気となり、線路も単線となり、少々鄙びてきた。まもなく道路と一緒に千曲川を渡る。村山鉄橋という珍しい橋で老朽化のため、最近リニューアルされた。道路と一緒になって川を渡る様子は、前面展望で見ているとよく分かる。