お得な銀行系列のクレジットカード
使用中の銀行のキャッシュカードは、どんなタイプですか? クレジットカードとの一体型という人もいるのではないでしょうか。銀行は、クレジットカード会社との連携を深めています。銀行のグループ会社や提携会社が発行するクレジットカードの代金を口座から引き落とすとATM手数料などを優遇する銀行が増えています。生活口座として利用する銀行がどうなっているかを確認してみましょう。クレジットカードの切り替えや新規申し込みを考えているなら、候補として検討に値します。
クレジットカード代金は給与振込の生活口座から落とす
クレジットカードのメリットは多額の現金を持ち歩かなくても買い物ができること。またポイントが付いて、その分代金を割引してもらえる、または景品と交換できるサービスをほとんどのカード会社で実施しています。こういったメリットを生かすには、値段の高い買い物や、毎月支払う公共料金や携帯電話料金などの支払いに利用することです。年に数回の値段の高い買い物(家電、旅行代金、衣類の中でもコートやスーツなど値の張るものなど)は予算を決めて、その範囲内で利用すると使い過ぎを防ぐことができます。ボーナスから払う場合は、買い物分を普通預金に残し、使わない分は自動積立定期預金に追加で預けるか、増やす口座にさっさと移してしまいましょう。
公共料金や携帯電話料金など毎月の支払いは1枚のクレジットカードに集約すれば、ひと月当たりの合計額を簡単に把握できます。カードの明細を保管しておけば、それぞれの料金や合計額を時系列で確認することもできます。多少の増減はあるにしても、毎月ほぼ一定額ですから給料から払えますね。手取りの収入のうち、公共料金は〇〇カード引落しで、およそ〇〇〇円という形で頭に入れておきましょう。
値の張る買い物や、毎月かかる公共料金などで確実に貯めたポイントは、キャッシュバックなどの最低単位に達した時点でこまめに使ってしまいます。
そしてクレジットカード代金は、給与が振り込まれる生活口座から引き落とすのが、おススメ。お金の流れがすっきりするし、いちいちお金を動かす手間もかかりません。もし2枚以上のクレジットカードを使う場合も、特別な理由がない限り、同じ生活口座から引き落とします。
クレジットカードは目的別に厳選
生活費用のクレジットカードは1枚で、生活費とは別の支出がある場合は2枚目のクレジットカードを利用します。例えば私は自営業者で、仕事の支払いをカードですることがありますが、仕事用の支出は2枚目のカードに集約しています。支出の目的によりクレジットカードを分けているので、どちらでどれくらいの支出があったかがすぐにわかります。もし夢中になっている趣味などがあり、そのための支出がそこそこあるなら、2枚目のカードを利用すると、生活費とは分けて金額を把握することができます。便利なクレジットカードですが、銀行口座から代金が引き落とされるのは買い物の半月後から1か月半後。時間差があるので、お金の管理はちょっと煩雑になります。
こういった時間のズレが生じないのがデビットカードです。
時間差なしのデビットカードは2種類
デビットカードは、買い物の際に提示して専用端末に暗証番号などを入力することで、即時、銀行口座から代金を引き落とす仕組みです。ジェイデビットとカードブランドのデビットの2種類あります。●ジェイデビット
日本の銀行が発行するキャッシュカードは、ほとんどがジェイデビットに対応しています。国内での買い物なら、いつものキャシュカードで払えます。現金を引き出し忘れても、キャッシュカードで買い物できるので便利ですね。利用できるのはジェイデビット加盟店で、百貨店、駅ビル、ショッピングセンターなど。
●カードブランドのデビット
例えばカードブランドとしておなじみのVISAには、VISAデビットのサービスがあります。VISA加盟店で、クレジットカードと同様に利用できて、即時、銀行口座から引き落とされます。国内のみならず海外でも利用できます。現在、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、スルガ銀行、楽天銀行などで取扱い。銀行を通してカードの申し込みを行います。
時間差がないので、現金と同じ感覚で利用でき、お金の管理がラクです。クレジットカードでついついたくさんの買い物をしてしまう人は、デビットカードを検討するのもいいですね。銀行口座の残高の範囲内でしか利用できませんし、口座から即、引き落とされると思うと、後払いのクレジットカードよりも歯止めがかかるものです。今後、カードブランドのデビットを取扱う銀行が増えそうです。
電子マネーは予算を決めて
電子マネーは、鉄道運賃の支払いに加えて買い物もできる交通系のスイカやパスモ、買物に利用する小売系のnanaco(ナナコ)やWAON(ワオン)などがあります。電子マネーを使う場合は、費目と上限額を決めましょう。例えば、小売系の電子マネーなら、日常の食費と雑貨で予算は一週間で5000円までなど。決めた額をチャージして残高を見ながら使えば、使い過ぎを防げます。現金でのチャージは、当然、生活口座から引き出したお金を使います。
電子マネーは、残高が一定以下になるとクレジットカードからオートチャージできる便利な仕組みもありますが、これを利用する際は、使い過ぎないように注意が必要です。
現金を使わない支払い方法であるクレジットカード、デビットカード、電子マネー。生活口座の残高を意識して利用するのがコツ。