壊れたモノがお金になる
「オークションでは壊れたモノでも売れますよ」と話をすると、多くの人はびっくりします。それもそのはず。一般的に「壊れたモノ」は「捨てるモノ」と考えられているので、「売る」という考えもありません。しかも、壊れたモノを買う人がいることさえも、知られていないと思います。
でも、壊れたモノは「ジャンク品」と呼ばれ、オークション市場ではけっこう人気のカテゴリでもあります。ヤフオク!の場合、「ジャンク」で検索をしてみると16万点以上の商品が出品されていますから、立派な市場といってもいいでしょう。
パソコンやスマートフォン、時計などがジャンク品として出品されている
ヒビが入っているiPhone。これさえも売れてしまう
本当に壊れている商品もありますが、作動するかどうかわからない商品も多いのが特徴のひとつ。たとえば、時計などは電池切れで動かないこともありますが、電池の交換をしてまで作動確認をするのが面倒だし、お金がかるから、「作動確認なし」として「ジャンク品」で出品をするわけです。
「H」が使えなくなったキーボード。
なぜ壊れたモノが売れるのか?
そもそも、壊れたモノを買う人は何が目的なのかというと、大きく3つの理由があります。1.部品調達のため
壊れてしまったモノの本体が必要なのではなく、中にある部品が欲しいという人がたくさんいます。かなり前の商品だと、部品が作られていないこともあって、入手手段がオークションしかないということも。あるいは、部品調達に多額のお金や多くの時間がかかる場合にもオークションが利用されます。たとえば外国の車やバイクなどは、海外の本社から部品を取り寄せる必要があったりします。その場合には、オークションに出品されている壊れたパーツや車体の一部を落札することもあると聞きます。
2.修理をして使うため
修理のノウハウがある人にとっては、ジャンク品は非常に安く落札できる商品になります。ジャンク品を修理して自分で使うこともできますし、場合によっては転売することも可能です。ただし、転売するときには、一度修理をしていることを明記しておきましょう。
3.コレクションをするため
かなり昔の携帯電話。こういったモノのコレクターもいる
ジャンク品を出品するときのポイント
■ジャンク品であることを明記する出品するときには、必ずジャンク品であることを明記します。壊れている場所や、状態がわかればそれも商品説明欄に書き、写真も掲載します。作動の確認をしてないときも同じです。「動くかどうか確認をしていません」と書いておく必要があります。
■データはすべて消去する(初期化する)
スマートフォンやパソコンなど、データが入っているモノを出品するときには、すべてのデータを消去するためにも初期化しておく必要があります。特に他の人の情報が入っているときには注意が必要です。
データが自分で消去できる自身がないという人はオークションではなく買取がおすすめ。「個人情報は大丈夫? スマホ買取時のコツと注意点」を参考にご覧ください。
■型番はタイトルに入れる
オークションの鉄則のひとつでもありますが、型番がわかるのであれば、それをタイトルに入れましょう。そもそも、検索にひっかからないと話にならないので、型番やブランド名、商品名は必要です。
■「ジャンク」という言葉をタイトルに入れる
ジャンク品を探しているユーザーは、「ジャンク」をキーワードとして検索してきます。そのため、タイトルに「ジャンク」を入れておきましょう。
家の中には、昔買った電化製品やおもちゃなどがあると思います。動くかどうかわからないから、そのまま放置しているかもしれませんが、だったらオークションに出品してみましょう。思わぬお金になるかもしれません。そのお金で新しいモノを買えば、また新たな楽しみができそうです。
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