くら寿司の新サイドメニューは「イベリコ豚丼」!

ラーメン、天丼、うな丼、まぐろ丼、コーヒーと次々と繰り出されるサイドメニューの数々。いま「無添くら寿司」はサイドメニューを充実させる戦略で、回転寿司界に新風を吹き込んでいるが、なんとこのたび、「イベリコ豚丼」を発売するという。

これで「寿司・ラーメン・肉系丼」と日本を代表する3大ファーストフードが揃い、さらに総合レストラン化が加速していくことになった「無添くら寿司」。もはや回転寿司は寿司だけを楽しむ場所ではない!と言っているかのようだ。

無添くら寿司

無添くら寿司

果たして高級食材として知られるイベリコ豚をたんまりと使った丼とはどんなものなのか?試食してきたので、レポートしたいと思う。


最高級「ベジョータ」のみを使用した贅沢丼!

さて、肉系丼と言えば、なんといっても牛丼業界が熱いわけですが、長年にわたる低価格戦争の影響からか、ここ数年は停滞しているというのが現状。定番の牛丼以外にこれといったヒット商品がないというのも要因のひとつだろう。

そこに殴り込みを掛けたのが今回の「イベリコ豚丼」である。肉系丼のナンバー1を目指しているとのことで、開発にも相当こだわったと聞いている。牛丼専門店にも負けないクオリティとなるとちょっとやそっとのことでは太刀打ちできないはずだが、「イベリコ豚」とはまた豪気な商品ではないだろうか?

まず使用している肉であるが、スペインのアンダルシア州ハブコ村で生産されているイベリコ豚でも最高ランクに位置するスペイン政府が認定した「ベジョータ」であるとのこと。

それを聞いたとき、「いやいやいや、ベジョータの丼なんて、全国展開するくら寿司さんでは量がだせないでしょう」と思ったのだが、なんとスペイン国内で生産される「ベジョータ」のバラ肉の1/4(250トン)を買い付ける契約を結んでいるという。ちょっとちょっとそんなによく買い付けられましたね、と聞くと、くら寿司では2005年からイベリコ豚うどんを発売しており、その買い付け元との信頼関係から今回の大量契約が可能になったそうだ。いやはや、さすが大手チェーンの購買力は桁が違う!

で、その「イベリコ丼」がこちら!

イベリコ豚丼

イベリコ豚丼 400円(税抜き)

ほほう、これはまた食欲をそそるなかなかの出来栄え。半熟卵をトッピングしている所など色彩的にも美観である。ベジョータはオレイン酸をたっぷりと含んでおり、生ハムなどは本当にサラサラとした手触で、ヘルシー感を実感できる。最近、オレイン酸は動脈硬化や血中脂肪低下等に効果的と言われており、注目の商材でもある。

さて、味はどうだろうか?

一口食べてみるとなるほどベジョータのとろけるような味わいが口腔内に広がってくる。普通の豚肉と比べると脂身が多いのだが、実にスッキリとした味わいでもある。醤油ベースでフルーツが隠し味の特製ダレに漬け込んでいるとのことで、なるほどこれがスッキリとした味わいの一因だろう。こってりそうに見えるタレは穴子エキスで出来ており、これが寿司屋の丼らしさを醸し出している。やはり寿司屋の丼として、“寿司と合う”という視点は外せないところだろう。いやはや、ここまでの完成度とは恐れ入る。

肝心の値段は400円(税抜き)! 牛丼1杯280円と比べるとさすがに高いけれども原価率が相当に高くなっており、お値打ち感は満点である。さすが原価率50%近くで商売している回転寿司だけあって、このあたりはだいぶ儲けを抑えている感じだ。通常、サイドメニューでは大きく儲けを出すように値付けをするところだが、このあたりにもくら寿司が「イベリコ豚丼」にかける思いが感じられる。

イベリコ豚丼

イベリコ豚丼は専用レーンで運ばれてくる

ちなみにタッチパネルでオーダーするとオーダー専用レーンを通じて、数分で届けられる。丼がレーンを滑ってくる姿はなかなかシュールで良い。


イベリコ豚メニューにはラーメンも!

ちなみに同時発売で、「イベリコ豚とんこつラーメン」(360円税抜き)と「イベリコ豚の大とろ」(100円税抜き)も発売される。
イベリコ豚とんこつラーメン

イベリコ豚とんこつラーメン

イベリコ豚のラーメン……これ、まだ未食なんですが、イベリコ豚ととんこつスープ、なかなか面白そうですね?実食後にまた感想など発表してみます。


イベリコ豚の大とろ

イベリコ豚の大とろ 100円(税抜き)

「イベリコ豚の大とろ」に掛かっているタレは、丼のタレと違って、寿司らしいこってり味。丼と寿司を食べ比べるとより違いがわかります。

「無添くら寿司」では全体売上に対するサイドメニューの割合を30%まで引き上げることが目標だというが、寿司は食べずに丼やラーメンだけを食べに来る客が本当に増えてくるかもしれない。

回転寿司業界全体に言えることであるが、回転寿司はもはや寿司だけを食べる場所にあらず、様々な楽しみを提供する総合レストラン化していくことが最も求められているのではないだろうか。

※データはすべて取材時(2014年3月)時点のもの

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。