まずは金利よりも金額よりも仕組み作り
銀行では主に次の2種類の預金を取り扱っています。
- 普通預金……いつでも出し入れできる。預け入れ後も金利が変わる変動金利。金利は高くない。「貯める」よりも「決済」(お金の受取り、支払い)に向いている。
- 定期預金……一定の期間を決めて預ける。預け入れ時の金利が満期まで続く固定金利。普通預金よりも金利が高い。普通預金から取り分けて「貯める」のに向いている。
自動積立定期は、毎月、決めた金額を、決めた日に、普通預金から定期預金にする仕組みで、普通預金と定期預金がセットになった「総合口座」の契約にして利用します。
取扱っているのは、都市銀行、地方銀行、ゆうちょ銀行、一部の流通系の銀行など。定期預金の金利が都市銀行よりも高いインターネット専業銀行で、自動積立定期を取り扱うのは現在のところソニー銀行のみ(2014年2月現在)。
さて、ポイントは…?
- 収入が入る生活口座に自動積立定期を設定する。
- 引き落とし日は、給与振込日の直後。
- 金額は、手取り収入の1割が目安。
- 休まずに続ける。現役時代は、常に収入の一定割合を自動積立定期で貯める。
継続は力なり!無理せずに金額を調節
人生そうトントン拍子にいかないこともありますね。せっかく仕組みを作ったのに挫折するとしたら、積立をした残りのお金でやりくりできず、解約するときでしょう。ちなみに、普通預金の残高が足りないときは、1回、積立はお休みになります。たまにそんな月があったとしても、翌月の積立日に残高が足りていれば、また再開されます。どうしてもやりくりが難しい人は、お金の使い方を見直してみましょう。
- 携帯電話やスマートフォンの使い方と契約を見直すことで安くなりませんか?
- 保険は、適切な保障額、適切な保険料ですか?
- 家賃や住宅ローンの見直しはできませんか?
- 自分の買い物のパターンを客観的に考えてみたことがありますか?
- どれか一つの項目に支出が片寄っていませんか?
自動積立定期は、途中で積立額を増やす、あるいは減らすことができ、追加の積立もできます。1回あたりは無理のない金額で仕組みを作っておき、余裕があるとき追加の積立をする方法も。その際の強い味方が、ATMとインターネットバンキングです。