銀行・郵便局/最短距離で貯める!銀行口座メソッド

貯める銀行メソッド3 仕組み作りで9割成功

銀行口座に貯まる仕組みを作れば、ほぼ9割は成功したのも同然。自動的に毎月一定額の貯蓄ができるのでラクに貯まっていきます。残り1割は、この仕組みを維持していけるかどうか。人生いろいろあっても継続こそが力なり!肩の力を抜いて、とにかく続けましょう。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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まずは金利よりも金額よりも仕組み作り

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「せっかくだから金利は高い方がいい」「月々〇万円くらいは……」。確かに、なるべく高い金利で、毎月何万円も貯蓄に回せれば、早くたくさん貯めることができます。でも、あれこれ考えるよりも、毎月お給料が入ったら即、自動的に積立てる仕組みを作ってしまう方が、オススメ。その仕組みの中で状況に応じてメンテナンスすればいいからです。銀行の自動積立定期預金を利用しましょう。

銀行では主に次の2種類の預金を取り扱っています。
  • 普通預金……いつでも出し入れできる。預け入れ後も金利が変わる変動金利。金利は高くない。「貯める」よりも「決済」(お金の受取り、支払い)に向いている。
  • 定期預金……一定の期間を決めて預ける。預け入れ時の金利が満期まで続く固定金利。普通預金よりも金利が高い。普通預金から取り分けて「貯める」のに向いている。
銀行によっては、他に貯蓄預金や変動金利の定期預金などもありますが、普通預金と定期預金が使いこなせればOKです。

自動積立定期は、毎月、決めた金額を、決めた日に、普通預金から定期預金にする仕組みで、普通預金と定期預金がセットになった「総合口座」の契約にして利用します。

取扱っているのは、都市銀行、地方銀行、ゆうちょ銀行、一部の流通系の銀行など。定期預金の金利が都市銀行よりも高いインターネット専業銀行で、自動積立定期を取り扱うのは現在のところソニー銀行のみ(2014年2月現在)。

さて、ポイントは…?
  • 収入が入る生活口座に自動積立定期を設定する。
  • 引き落とし日は、給与振込日の直後。
  • 金額は、手取り収入の1割が目安。
  • 休まずに続ける。現役時代は、常に収入の一定割合を自動積立定期で貯める。
気合いを入れて行動するのは申込み時の1回だけ。その後は自分で何もしなくても自動的に毎月、定期預金が作成されて残高が増えていきます。窓口や郵送、銀行によってはインターネットバンキングでも申し込めます。金利は高いにこしたことはないけれど、高金利が生きてくるのは元本がそこそこ貯まってから。積立てたお金が一定額になったら、その時点で次のステップに進みます。とりあえず今できる金額で、一番使いやすい生活口座に、貯まる仕組みを設定してしまいましょう。

継続は力なり!無理せずに金額を調節

人生そうトントン拍子にいかないこともありますね。せっかく仕組みを作ったのに挫折するとしたら、積立をした残りのお金でやりくりできず、解約するときでしょう。ちなみに、普通預金の残高が足りないときは、1回、積立はお休みになります。たまにそんな月があったとしても、翌月の積立日に残高が足りていれば、また再開されます。

どうしてもやりくりが難しい人は、お金の使い方を見直してみましょう。
  • 携帯電話やスマートフォンの使い方と契約を見直すことで安くなりませんか?
  • 保険は、適切な保障額、適切な保険料ですか?
  • 家賃や住宅ローンの見直しはできませんか?
  • 自分の買い物のパターンを客観的に考えてみたことがありますか?
  • どれか一つの項目に支出が片寄っていませんか?
それでもやりくりが厳しいときは、毎月の積立額を減らしましょう。1回の積立額は5000円以上の銀行が多いようです。中には1000円から積立てられるところも。毎月の収支が赤字にならず、数千円ずつであっても貯蓄の残高が積み上がっていくのは健全なことです。

自動積立定期は、途中で積立額を増やす、あるいは減らすことができ、追加の積立もできます。1回あたりは無理のない金額で仕組みを作っておき、余裕があるとき追加の積立をする方法も。その際の強い味方が、ATMとインターネットバンキングです。
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