HONDA(ホンダ バイク)/HONDA(ホンダ バイク)の車種情報

地を這うように駆け抜ける鼓動 シャドウファントム(2ページ目)

25年を超えるホンダ シャドウシリーズの中でも異質の存在感を放つシャドウファントムを試乗レポートいたします。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

意外にも町乗りで不自由しない車体設計

シャドウファントムundefinedエンジン

シャドウファントム エンジン

車重が重く、ホイールベースが長いアメリカンタイプのバイクは、もともとの用途がロングツーリングである為、曲がることが多い市街地などでは、走りにくいことが多いのですが、意外にも逆に乗りやすさを感じました。

まず車体が重いと取り回しが大変というイメージがありますが、シートの高さが650mmしかない為、身長165センチの私がまたがっても、両足がべったりと地面につきます。その為、後ろに取り回しするときには、車両に跨いだ状態でさがる事が出来る為、あまり力を必要としません。女性でも取りまわししやすいと思います。前に進むときは、エンジンをかけてしまえば良い訳ですし、ハンドルも遠くはない為、楽に取り回しすることが出来ます。

また、市街地を走る際には、車線変更や信号での右左折が頻繁に必要になりますが、ホイールベースが長い割には、ヒラヒラと曲がりやすい印象です。低速でゆっくりとコーナーを曲がる際には、若干セルフステアリングが働き、ハンドルが切れ込んでいくような印象があるかもしれませんが、本能でバイクに乗っているライダーには気がつかないレベルですし、ストレスなく乗り方を補正できるレベルだと思います。ちなみに私は前者の理屈ではなく、本能でバイクに乗るタイプのライダーの為、走行を繰り返して、ようやくセルフステアの特性に気がつきました。

リアサスペンションはかなり短い物が使われている為、ストロークが足りず、乗り心地は相当に悪いんじゃないかと思ったのですが、意外にもきちんと衝撃を吸収し、乗車姿勢を安定させてくれます。

個性的だが実用的で老若男女問わずお勧めの1台

見た目がとても個性的なため、好みが分かれる1台ですが、前述したように、シート高が低い為、身長が低い方や女性にもお勧めですし、取りまわしもしやすい為、リターンライダーにもお勧めです。

燃料タンクの容量は14リットルですが、街中のストップ&ゴーが多いシチュエーションで通勤で使用した際の燃費は18キロでした。エンジンも比較的ガンガン回して乗っていましたのでこの燃費でしたが、その後あまりエンジンを回さず普通に乗った場合の燃費は22キロでした。ツーリングなどの際にはもっともっと伸びそうです。

パワーはありますが、扱いやすくお勧めの1台です。

エンジンの音やマフラーの音はこちらでご確認下さい


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