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新規上場!土壌汚染対策のエンバイオ

株式市場にデビューする新規上場銘柄の中から、株式市場の注目を集めそうな銘柄をご紹介いたします。今回は、土壌汚染対策のエンバイオ・ホールディングス(6092 東証マザーズ)です。エンバイオ・ホールディングスの注目ポイントとは……?

藤本 誠之

執筆者:藤本 誠之

株式ガイド

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エンバイオ・ホールディングス(6092)<東証マザーズ>

■エンバイオ・ホールディングス<6092>株式上場スケジュール(変更になる場合もあります)
仮条件決定:2月24日
ブックビルディング期間:2月25日~3月3日
公開価格決定:3月4日 公開価格580円
申込期間:3月5日~3月7日
上場:3月12日

■株式データ 
上場市場:東証マザーズ
設立年:1999年
従業員数:33名(1/31現在 連結)
本社所在地;東京都千代田区
上場時発行済み株式数:3.835,000円(別に潜在株式508,500株)
公開株数:1,128,500(公募1.050.000株、売出78,500株)別にオーバーアロットメント169,200株
引受証券:SMBC日興(主幹事)、みずほ、大和、マネックス、SMBCフレンド、むさし
仮条件:550円~580円
売買単位:100株
1株当たり利益(EPS)40.43円(今期会社予想)
1株当たり純資産(BPS)327.74円(前期実績)
公開価格:580円

■注目ポイント
会社概要
・メインビジネスが、土壌汚染対策事業です。その他に、土壌汚染調査に使う機器・薬剤の販売や、土壌汚染土地を買い取り汚染対策処理を施しての販売なども行っています。
・日本では、汚染地の土を掘り出す「掘削除去」方式が主流ですが、同社は、汚染地に井戸を掘り、薬剤を注入し無害化する「原位置浄化」方式を採用。掘削除去に比べて、安価で環境負荷も軽いのが特徴です。ノウハウが必要で参入障壁も高く、コスト競争には巻き込まれにくそうです。
・顧客:工場・ガソリンスタンドを保有している企業や、跡地を再開発しようとする不動産関連企業など。
・国内工場の再編の増加、ガソリンスタンドやクリーニング店の閉店などが、事業の追い風となりそうです。
・海外進出については、中国で合弁会社を設立。中国での環境規制などがプラスに動きそうです。

経営者
・西村 実氏 1958年生 
・シンクタンクで土壌汚染に取り組んだ後、自らが環境事業を行う企業を起こし、現業を通して環境改善に貢献するべきだということで、2001年同社に参画 常務取締役。2008年から代表取締役。

タイミング・スケジュール
・同じ3月12日に日本BS放送<9414><東証2部> が上場しますが、この会社の方が人気を集めそうです。3月6日にサイバーリンクス<3683>が上場しますので、3月上場としては2社目の上場であり、タイミング、スケジュール面では特に問題はなさそうです。

テーマ

・「環境関連」「土地活用」などのテーマ性を持っており、一定の人気を集めそうです。

新規性
・同じ土壌汚染対策事業のダイセキ環境ソリューション<1712><東証1部>はありますが、同社とは処理方式が異なります。その独自性がどこまで市場に理解されるかは、不明です。

流動性・時価総額
・市場からの資金吸収額:7億円強  軽量級
・2位株主のオリックス11号など、いくつかのベンチャーキャピタル(VC)が保有

相場の地合い
・基本的には良好

関連銘柄
・参考類似企業:ダイセキ環境ソリューション<1712><東証1部> 予想PER(連結) 17.2倍 PBR(連結) 2.03倍
・主な取引先 NIPPO<1881><東証1部>、出光興産<5019><東証1部>
・実際の業務内容はかなり異なるが、イメージとしては、地盤解析サービスの地盤ネット<6072><東証マザーズ> が連想されそうです。

■新規上場銘柄を買うには?
・基本的には、引受証券会社で口座を開設し、ブックビルディングと呼ばれる新規上場銘柄の需要調査に参加することで、新規上場銘柄に応募できます。
・ブックビルディング期間中に、あらかじめ決められた○○円~△△円という仮条件がありますので、その範囲で何円なら買いたいか、申し込み時に記入して応募します。
・但し、応募したすべての投資家に新規上場銘柄が配分されるわけではありません。その証券会社の持っている配分株数以上に応募株数があった場合は、抽選などによって配分されることになります。
・抽選に当たったら申込期間内に、あらためて申込みを行います。当選しても、申込期間内に申し込まなければ、キャンセル扱いとなるのでご注意ください。

■ワンポイント用語
新規上場に関する記事に出てくる用語は、投資初心者にとって判り難いものが多いです。1つずつ解説致します

公募・売出
公募は、新規に株式を発行して募集する株式のことです。売出は、既存の株主の所有株を募集して販売いたします。
新規上場時には、通常両方を行うことが多いですが、企業によっては公募のみ、または売出のみの場合もあります。

*本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する証券会社の意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
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