新キャラクター菅野美穂さんが語る「オーダーメイドプライド。」とは?
「引き上げ後」にトレンドになりそうなテーマを、大手各社の商品発表をもとにポイントを抽出して解説していきます。
今春の新商品に共通する前提条件は
ズバリ「8%後」?
住宅購入シーズンである春は、大手をはじめとする新商品ラッシュ。毎年、その年のトレンドになりそうなテーマを、住宅企業は先取りして商品や住宅構造・仕様に提案します。特に2014春はいつもと違う要因もありました。今年4月に5⇒8%に引き上げられた消費税の影響です。
5⇒8%引上げで住宅業界が駆け込み受注に沸いたのが2013年。引上げから逆算して5%適用の受注〆切となる2013年9月までの上期には各社「過去最高」(140-190%)の受注を記録した後はやはりやや反動減になっているようです。「今回の引上げの反動減は、3⇒5%引上げ時の反動減とどうも様相が違う」(大手ハウスメーカーA社役員)や「昨年が反動でよかった分、一昨年レベルに戻っただけ」(同B社社長)と見方も様々なですが、いずれにせよ、一旦落ち込んでまた戻る…といった前回引上げ時ほどは楽観さはない模様です。
厳しい反動減でこそ、住宅企業の創意工夫がみられそう?
住宅展示場は、8%後の業界訴求テーマが一堂に見られる場所の一つでもある
事実、こうした厳しい環境変化を「商機」ととらえ、自社オリジナル技術を訴求したり、総合展示場だけでなくオリジナルの集客装置を併用したり、CMやオリジナルキャラクターで分かりやすい発信をしたり…。これまで「どの住宅会社もみな同じに見える」と混乱しがちだった生活者にとっては、各社の顔がより見えやすく比較しやすくなったということも言えます。
まだ8⇒10%の第二次引上げが2015年10月に控えている前とはいえ、いよいよ消費者の本当に住みたい住宅の開発の時代に入っていきそうな気運。つまり、大量につくって大量に売る時代から、「総数としても少なく、家を建てたいと言ってくれる貴重な顧客一人一人に、とことん付き合って建てるオーダーメイド住宅」へ。つまり、本来の注文住宅への回帰があるのではないかということです。それらの兆候を事例として次ページで紹介します。