コスト0円で作家デビューができる時代
プチ作家になる!
たとえば小説家やマンガ家になろうとすれば、出版社に原稿を送って見てもらうとか、文芸誌や出版社が主催する新人賞に応募し入賞することが必要でした。
一般的な書籍でも、企画書を作り、それを出版社の企画会議や編集会議で承認を得なければならないというハードルがあります。しかし現在では、電子書籍であれば誰でも出版できるようになりました。もちろん出版社の許可も不要で、テーマ設定も自由です。
たとえばアマゾンの「KDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)」や「パブー」「文楽」といった電子書籍のプラットフォームを利用すれば、コスト0円で出版することができます。
紙代も印刷代も配送代も在庫も不要で、売れたらその一部を手数料として支払うだけ。電子書籍フォーマットであるEPUB形式への対応も、無料の変換ツールが提供されているので簡単です。
電子書籍ならば、一気に全国区で販売することができます。さらには海外のアマゾンやアップルのiBookstoreも利用できます。英語が書ける人は英語の本、あるいは言語に左右されにくい写真や絵本などを販売することで「世界デビュー」も夢ではありません。
また、余暇を利用して書くことができます。紙の本であれば、150ページから300ページくらいの分量が必要なので、「一冊分を書くのは大変」と躊躇してしまいがちす。しかし電子書籍なら価格設定も自由ですから、文字数は何文字でも問題ありません。「A4用紙1枚分で、価格は50円」でもOKです。
また、動画や音声も入れることができます。マンガの重要なシーンでBGMを鳴らすとか、爆発音などの効果音を入れるとか、著者のメッセージビデオを流すなど、紙の本では出せない書籍作りも可能です。
印税生活ができるかどうかは売れ行き次第ですが、最近では電子書籍で話題になって紙の本として出版されるという事例も出てきていますから、大きなチャンスであることは間違いありません。