野鳥のさえずりで目を覚まし、四季の花々が咲く庭で食事をし、満天の星の下で静かに語り合う……。「あぁ、この他に何が必要だと言うんだ!」と、夢いっぱいだったはずの田舎暮らし。しかし実際に暮らしてみると、快適さの裏側には予想もしなかったトラブルが潜んでいます。果たして「田舎は本当にのんびりしている」のか?

田舎暮らしの鉄板ルールは「挨拶の連打」だ

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田舎暮らしのファースト・コンタクトは、実際に暮らし始める前の挨拶回りからスタートすること。新たに家を建てる場合も、施工務店・ハウスメーカーの人と一緒に、住宅建築工事前に隣近所への騒音等の迷惑の挨拶をお忘れなく。

新しい移住世帯が複数の場合は、公民館等での顔見せのための交流会が開催される場合もあります。開催時刻にはゼッタイ遅れないこと。

地域の長老たちは集合時間の数十分前には、今か今かと正装して待っているはずです。交流会→当然飲み会ですから、一通りの挨拶が終わったら率先して一升瓶を下げ挨拶をして廻りましょう。

時間と手間を惜しんではいけません。こうした地元住民とダイレクトな交流で、一気に隣近所の情報を集めることができ、酒を飲み交わすことで本音もチラホラ聞くことが可能になるんですから。

畑でも地元商店でも役場でも朝市でも,「おはようございます」「こんにちは」と気軽に声をかけることが、田舎での暮らしをスムーズにするコツです。知らない人でも、まずは挨拶すべし。

そう、田舎はなかなか忙しい。

地元イベントへの積極参加で田舎デビューを果たせ

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特に夏まつり。昨今の地域活性化の気運を受け、まさに住民総参加!地元の人々は日頃密かに錬磨していた技と芸を披露する、絶好のチャンスとばかりに腕まくりをして待っています。

当然、新参者の新規移住者にもお声がかかる。

田舎の祭りの定番(ラムネ早飲み競争、カラオケ,参加者全員での輪踊りなど)あたりでお茶を濁してはいけません。都会暮らしで培った自分たちの特技やアイディアを持ち込むことがポイントです。

都市部から移住してきた、我が家の隣りのドクターも積極参加派でした。出し物は「舞踊(演目/箱根八里の半次郎」。診療の合間を縫っては練習を重ね、本番では頭にはチョンマゲカツラ、顔はドーランの白壁塗り、縞の合羽に三度笠、空を仰いででピタリと決める……。公民館は、スタンディングオベーション!

ボクは、女房と田舎のマダムたちによるハワイアンバンドにメンバーとして参加しました。数週間のエア・ウクレレ(演奏しているフリですね)の練習を重ね、アフロヘア+サングラスの「謎の外国人」として、晴れて田舎デビューを果たしたのでした。

そう、田舎はなかなか忙しい。

そして、女房は一人で都会へ帰っていった

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以下は、ボクが実際に田舎暮らしで体験したエピソードです。

地元の人が大した用事もないのにフラリと立寄り、世間話に夢中になる→始めのうちは「まだ新参者だし」と愛想良くしている→しかし度々の訪問が負担になって、ついつい顔に出てしまい→「ム、儂のことを好きじゃないようだ」と。

そして、ある時期からピタリと訪ねてこなくなる。村八分の予感が……。

せっかく田舎に移住してきたのにマイペースの暮らしができない、自分だけの時間がとれなくなった。こうした日々のストレスが夫婦仲にも影響し、奥さんは「やっぱり都会が自分に合っている」と一人で戻ってしまった。と、いうケースです。これはやはり、イメージしていた田舎暮らしと、現実の田舎暮らしとのギャップが引き起した結果でしょう。

単純に「田舎に住みたい!」だけでは、すぐに受入れてはもらえない、地域コミュニティの真相。そう、田舎はなかなか忙しい。
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